2006/5/13 中部実業団対抗
村川が18m04の日本歴代2位
現役選手日本最高!
17m40−F−18m04−F−17m83−17m84
兵庫リレーカーニバルでは17m99。1cmの差で大台を逃した村川洋平(スズキ)が、今度は1cm差で日本歴代2位の座を手にした。中部実業団対抗の3投目に、村川は18m04。畑瀬聡(群馬綜合ガードシステム)の18m03を1cm上回った。
評価できるのは悪コンディション(雨、気温15.5℃)の中で出したこと。日本記録は野口安忠の18m53で、野口は18m05以上の記録を8試合でマークしているが、本人に確認したところ雨の試合はなかったという。村川の18m04が雨中日本最高記録だった。
「雨はそれほど影響しなかったと思いますが、気温が少し低かった」
村川自身は、雨の中の記録という点を、それほど評価していなかった。17m台と18m台も、それほど変わりはないという。実際、兵庫とは5cmしか違わないのである。
それよりも畑瀬を1cm上回ったことが、今回の記録の意味だという。
「現役選手として砲丸投をやっている限りいつも、勝ちたい気持ちは持っています。(17m99のときと)5cmの違いではなく、現役トップと2位との違いです」
しかし、内容には不満が大きいようだ。
「まだ、合っていません。失敗投てきです。18mの投げは最後まで突き出せていません。グライドの入りも遅いし、パワーポジションから突き出しのスピードも出せていません。上半身をゆっくり起こしている。流れの途中から投げ出してしまっています。課題は山ほどあります」
では、どうして自己記録が続いて出せているのだろう。
「シーズン(の速い動き)に体が馴染んできたからだと思います。冬期がしっかりできて、底上げはできている。ウェイトのメニューでもマックスが10sくらい上がっているし、立ち投げでは16mくらいを飛ばせるようになりました。去年は15mから15m半くらいでしたから」
2年前の日本選手権に17m94で勝ったときが、16m40〜50だったという。その数字よりも低いが、安定して16mは出る。技術的な安定もあるということだろう。
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