2005/3/14
世界選手権マラソン代表決定
“ベテラン”&“スピード”が
ヘルシンキメンバーの特徴
日本陸連は14日の理事会で以下のメンバーを世界選手権マラソン代表に決定。評議員会で承認を得た。
<男子>
尾方 剛(中国電力)
高岡寿成(カネボウ)
細川道隆(大塚製薬)
奥谷 亘(富士重工)
入船 敏(カネボウ)
※補欠 松宮祐行(コニカミノルタ)
<女子>
小崎まり(ノーリツ)
原 裕美子(京セラ)
大島めぐみ(しまむら)
江田良子(ヤマダ電機)
弘山晴美(資生堂)
※補欠 嶋原清子(資生堂)
今大会のメンバーの特徴は、ベテランとスピードランナーという点。
中でも象徴的なのが男子の高岡寿成(カネボウ)と女子の弘山晴美(資生堂)。2人とも1993年のシュツットガルト大会が初の世界選手権出場で、12年後の今回、マラソンにまで距離を伸ばしてきた。
高岡は陸マガ4月号でも触れたように、5000m・1万mに続いて3種目目の代表。個人種目では男子最多出場となる。弘山はシュツットガルトで3000mが行われていたこともあり、1500m・3000m・5000m・1万mに続いて5種目目の代表。日本選手では男女を通じて、世界選手権史上最多出場となる。
34歳の高岡は、前回のパリ大会に33歳で出場した清水康次(NTT西日本広島)を上回って、マラソンでは男子過去最高。36歳の弘山も、31歳でアテネ大会に出場した藤村信子(ダイハツ)を上回り、マラソン女子最高。
尾方剛(中国電力)と奥谷亘(富士重工)も30歳代。入船敏(カネボウ)も29歳で、細川道隆(大塚製薬)の28歳が最年少。女子では大島めぐみ(しまむら)と小崎まり(ノーリツ)が29歳で、江田良子(ヤマダ電機)が28歳。原裕美子(京セラ)だけが23歳と若い。
高岡と弘山の2人が、トラック種目の日本記録を何度も破っているのも象徴的な部分。男子では入船と細川も1万m27分台の記録を持ち、尾方は28分05秒76がベストだが、27分台の力はあると言われている。
女子では大島と小崎が、トラックの五輪・世界選手権経験選手。原も、駅伝のエース区間で日本のトップレベルの走りを見せている。
弘山晴美コメント
「振り返ると、93年に1500mと3000mで出場したことで、将来、キチッとスピードをつけていかないといけないと、マラソンにつながらない、マラソンで通用しないと認識できました。あそこの経験が、トレーニングをやっていく上での原点になったと思います。12年経って、やっとマラソンで出られることになりましたが、やってきてよかったな、と感じています」
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