2005/7/20 富士北麓短距離公開練習
社会人3年目で初の日本代表
日高の語る自身の“卒業後”と同学年・末續

■今季、タイムが伸びた理由について
「去年も出そうな感じはあったのですが、条件に恵まれないところもありました。(大学卒業後に伸びたのは)まず、ケガなくトレーニングができていることが大きいと思います。大学のときはもう、ずっとケガをしていました。一応、3年のときにインカレの100 mで7位になっているんですが、3年の時がケガがないシーズンで、やはり、ケガがなければ結果は出ています」
■練習は夜の7時から
「今は、時間がない中でウエイトを中心に工夫してやっています。大学(順大)を出て、練習時間が少なくなりましたから、同じやり方では伸びないと思ったんです。自分の練習は、陸上部の練習が終わってから、近くの総合運動公園で2〜3時間やっています。夜の10時くらいまで。1人暮らしでは絶対に無理ですから、実家から仕事に行っています。車で5分の距離です」
■ウエイトトレーニング
「何が不足しているといったら、筋力面だと感じて。色んな人からウエイトのやり方を聞いて取り組みました。メニューとしてはハイクリーンとか、片脚スクワットなど。お尻を大きくしたいと考えてやっています。2年前のズボンとか、履けなくなっているものもあります。ウエストもきつくなりました。レッグカールもケガの防止に有効ですね。実際に走って特にこれ、と成果を感じるわけではありませんが、走りが安定して崩れなくなってきました」
■大学卒業後の目標設定と競技環境
「大きな目標として、日の丸を付けたいというのはありました。それと、100 mの宮崎県記録を作りたいと思っていました。熊本大に行った今村さんの10秒35だったんです。大学では力を出し切れなかった感覚もあったので。でも、競技に専念できる環境にしてしまったら、結果を求められます。ケガが多かったので、そうしてしまうには不安があった。ダメでも誰からも文句のでない環境の方が、自分には合っていたと思います」
■同学年&隣県出身の末續
「最初に一緒に走ったのは高2秋の九州新人でした。宮崎(久)が1位で末續が2位、僕が3位だったときです。タイム的には、今と同じで0.2秒くらいの差だったと思います。最初に合ったのは高校1年の国体後の合宿でした。向こうは少年Bで日本一になっている。同じ合宿でも向こうが上という感じでした。末續はつねに日本のトップを走っていました。最初に見たときから、“こいつヤバイ”というくらいのバネを見せつけられました。クニャクニャしていても、すごく進む走りでしたね。(今回)差が縮まったのかどうか、どうなのでしょう。差がどうかはわかりませんが、こうやって同じ合宿に来られています。自分もここまで来たという実感はあります」
■ヘルシンキの目標
「まずはリレーメンバーに入らないと、あの舞台に立てません。もしも立てたら、1つでも上の結果を残したい。決勝まで行きたいですね。ただ、欲張ってばかりいてもダメ。世界選手権だとか、メダルだとか思うとパニくる原因になって自分の走りができなくなる。まずは、自分の走りをすることです」


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