2005/7/20 富士北麓短距離公開練習
吉野&高平&内藤3選手コメント
「逆ナンバが(本当の)ナンバだった」(吉野)
「昨年までなかったイメージが見えてきている」(高平)
「これまでで一番いい感じで世界選手権に臨めそう」(内藤)
吉野達郎
■ヘルシンキへの抱負
「リレーメンバーにしっかり入るのが目標。高野先生も言っておられましたが、今回のメンバーも去年に劣らないと思います。チームワークを高めて行けば…。(走順は)200 mを中心にやっているので、カーブも下手くそじゃないつもりです」
■新ナンバ走法について
「(今日の練習で試していた手首と膝をつなげるチューブは)日本選手権後に導入しました。新ナンバは5月から試行錯誤していたんです。先生から、こういうのはどうか、という投げかけがあって。最初は自分の中でも、なかなか崩せないところがあったのですが、チューブを使ってみて、新しい技術と上手く結びつく感覚が生まれました。使うべき部分を使えるんです。切り返しや腕振りなんかで。以前のナンバが僕の中ではインパクトが強かったのですが、それを否定するというより、逆ナンバが(本当の)ナンバだったという感じです」
高平慎士
■直線への意欲
「リレーは直線の方が、自分の持ち味は出せると思っています」
■200 mへのプライド
「(400 mHをやれば世界が近いという意見もあるが)200 mという種目を、もうちょっとやってみたいですね。もっと上を体験してみて、これ以上は無理と思ったらやるかもしれませんが、僕の中ではこの種目から離れる気持ちはありません。すべては、200 mのためにやっているんです。100 mに出るにしろ、400 mに出るにしろ、200 mに通じるものを探しています。今年の前半、試合に多く出て、自分の感覚が見えてきました」
■今季の成長は自信が大きい
「(昨年との違いは)精神的な余裕です。やっぱり、自信だと思います。自信と、確立されたものが見えてきました。イメージ的に去年までなかったものです。もろもろの積み重ねの結果だと思うのですが、確実に見えてきています。日本インカレで、ああいう状況でも0.01秒でも自己新が出せました。レースをこなすなかで、色々なことができたのが収穫です。200 mでは今年になって、末續さん以外には負けていませんし。春季サーキットのときに、2番目のポジションを確保するのが目的だと言いましたが、そのポジションを続けることで、見えてくるものがあります。日本選手権は2連勝ということより、代表になって去年の借りを返しに行けるという気持ちの方が大きかった。勝った負けたより、走りへの向上心が大きななってきたことが重要なところでしょう」
内藤真人
■今季は余裕を持って13秒5台
「南部記念も(翌週の)愛知県選手権も、余裕を持って13秒5台を出せています。それ以前はアキレス腱に痛みがあったのですが、その状態でも13秒5台が出せていました。正直、走れるのかな、というくらいでした。アキレス腱に不安がなくなり、今は春先よりもレベルアップしていますね。練習のスプリントのタイムも、ハードルのタイムも。日本選手権後につかめてきました。これまでの中で、一番いい感じで世界選手権に臨めそうです。2003年に日本記録を出したときよりもいい。これからもう少し研ぎ澄ませた調整をやれば、13秒5は確実に上回れます。本番への調整力と、気持ちを高揚させることが重要になってきます」
■過去最高レベルの大会。準決勝がやま
「決勝は6〜7人の顔触れが決まっている。劉翔だけでなく、中国の2番手の選手も13秒29を出しています。オリヤールも13秒0台だし、アメリカの3人とドゥクレ(仏)と数えたら、それだけで6番までは埋まってしまいます。大会前の持ち記録でいったら、過去最高レベルの大会になる。そのファイナルというのは、ものすごく価値があります。決勝の残りの枠がいくつあるのかわかりませんが、自分の壁を破れば行けないことはありません。準決勝がヤマですね。何があるのかわからないなかで、自分が最高のレースをする。状態は悪くないので、レベルが高いですけど、くらいついて狙っていきます。アレン・ジョンソンを後ろから見るのでなく、競り合った状態で最後まで行ければ、何かをつかめるはずです」
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