2005/6/17
陸連が男子1万mの世界選手権代表決定を撤回
大森・三津谷2選手に対象を絞り、新選考基準を提示



 日本陸連は17日の臨時理事会で、6日に発表した世界選手権男子1万mの三津谷祐(トヨタ自動車九州)の代表決定を取り消す方針を決めた(評議委員会に対しては、文書をもって賛否を問う、とのこと)。
 今後は標準記録A(27分49秒00)突破者で日本選手権2位の大森輝和(くろしお通信)と、標準記録B(28分0600)突破者で日本選手権を制した三津谷の2人を対象に、下記の新選考基準によって7月11日までのレース結果で選考する。
 以下は、陸連が示した選考基準を文面通りに記載。

*選考期限内に新たに生じた成績により以下の基準で選考する。
*選考基準の優先順位は@項より順に優先するものとする。
@三津谷選手がA標準記録を突破した場合、大森、三津谷両選手を代表とする。
A大森選手のみがA標準記録を突破した場合、大森選手を代表選手とする。
Bディスタンスチャレンジで両選手が同一レースに出場した場合、勝った選手を代表選手とする。
C大森、三津谷両選手がB標準記録を突破した場合、記録上位者を代表とする。
D大森選手のみがB標準記録を突破した場合、大森選手を代表選手とする。
E三津谷選手のみがB標準記録を突破した場合、三津谷選手を代表選手とする。
F上記@〜Eが新たに生じなかった場合、大森選手を代表選手とする。


 期限内のレースでは、6月29日のロングディスタンス深川大会1万mに両選手がエントリーしている。ここで三津谷がA標準を突破すれば、2人とも代表入りするが、大森側にとって直接対決はリスクを負うことになる。深川を欠場して三津谷の結果を見てから、期限内の他のレースに出場する方法を採ることが考えられる。


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