2005/9/2
トワイライトゲームスB
女子最優秀選手は100 mH自己新の一木
13秒57のジュニア歴代6位!!
「次は13秒4台を目指します」
最優秀選手の男子は堀籠が選ばれたが、女子は100 mHに13秒57(−0.1)で優勝した一木あずさ(日女体大)だった。
「スタートはよくありませんでしたが、中盤のスピードは上がりました。でも、最後は(ハードル間が)詰まってしまって、よくありませんでした」
昨年のインターハイ優勝者の一木だが、13秒76のベスト記録は高校歴代でいうと18位で、埼玉栄高のハードル・チャンピオンとしては、やや物足りない。というのも、13秒76は埼玉栄高歴代では8位にすぎない。つまり、高校歴代18位以内に同高の選手が8人もいるということ(歴代18位が2人いるので19選手中8人)。
一木のすごいところは、高校卒業後すぐに記録を伸ばしたこと。今季は7月の日本インカレで1年生優勝を達成。準決勝では13秒60のジュニア歴代6位タイをマークした。埼玉栄高出身選手で、高校卒業後のジュニア期間中に自己記録を更新したのは、一木が初めてである。今回の13秒57で単独6位に浮上し、レース後に「次は13秒4台を目指します」とコメントした。
13秒4台にはいくつかの記録が存在する。13秒44は埼玉栄高の先輩である森本明子が持つジュニア日本記録(=高校記録)であり、大学の先輩の石野真美(長谷川体育施設)が持つ日女体大記録でもある。そして、13秒41は埼玉栄高の先輩である川上小百合が筑波大大学院時に出した関東学生記録でもある。
元々“誰かの記録を目標にする”タイプではないのか、「ジュニア記録が目標か?」という問いかけに、一木は慎重な答え方をした。
「出せればいいですけど、一歩一歩、目の前のことをしっかりとやっていきたい」
卒業1年目で記録を伸ばせた要因についても、次のように話していた。
「ホント、先輩やコーチ、先生方、家族など、周りに恵まれたからだと思います。環境が変わっても、皆さんが優しく接してくれました」
話しぶりから感じるのかもしれないが、内に静かに力をためて、レースでそれを爆発させるような印象を受けた。
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