2005/5/3 静岡国際
沢野が5m83の日本新
「一番良かったのは5m90の3回目」

5m55 5m65 5m75 5m83 5m90
○   ×○  ××○ ×○  ×××


競技後の一問一答と、ちょっとした解説
Q.5m83の感想は?
沢野 一応、日本選手権の前に1回はちゃんと跳んでおこうと思っていたので、よかったです。でも、83も通過点。本番は8月のヘルシンキです。
Q.どんな跳躍でしたか?
沢野 上で止まってしまいました。一番良かったのは90の3回目ですが、最後でフッと崩れてしまいました。そのへんはまだ、自分でもわかりきれていない部分です。83は普通に行けた跳躍。入りのインパクト(*1)だけよかったですね。今回の課題はできたかな。
Q.どうして5m81でなくて83に?
沢野 今日、出場していたブラッド・ウォーカー(米)の自己記録が5m83だと聞いたので、それにしました(*2)。でも、81も2も3も一緒ですね。
Q.5m90の跳躍は?
沢野 脚がまたつってしまって(*3)、それが怖がって、つらないように一歩引いたような動きになってしまいました。ただ、3本目は上手く噛み合ったんです。それが最初からできるようになれば…。
Q.5m90への挑戦は何回目?
沢野 去年の日本選手権と今日と…2回目ですね。でも、練習では、90は当たり前に上げています。6mは(練習でも)まだ、ですけど。
Q.去年よりポールを長くしたということですが?
沢野 10cm長くしました。5mのポールよりも、自分の感覚に合っています。10cm長いという感覚はしませんね。

*1 「インパクトという点では83が一番。インパクトの速さが良かった。5m75は無理やりもっていった」と言う。その結果、83のときは高さに余裕があり、「バーを見ながらクリアできた」。ただ、トータルでは90の3回目が一番」だったと言う。
*2 ウォーカーと沢野は朝食も一緒になったし、「アメリカ合宿時もよくしてもらった」という。「和気あいあいと試合を進めるのが好き」と沢野は言うのは、次のような理由から。周囲が外国人だからと緊張していたら、余分な緊張を強いられることになる。国際試合も国内のように、待ち時間などをリラックスして過ごすことが、力を出し切ることにつながるという考え。
*3 5m90の1回目はポールが立たず、バーの下を通過する失敗試技。マットの上で沢野は両足首を手に持ってぐるぐる回転させた。「もうちょい。ラスト3歩まで持った」と、スタンドの関係者に報告していた。「脚がつり始めたの5m75から。助走の最後の数歩は毎回、つっていました。5m55から跳び始めて、本数を少なくしていますし、水分や食事なども気を付けているのですが…」



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