2005/4/24 兵庫リレーカーニバル
青山、5歩助走で今井&ハニカットを抑える
レベル的にはいまひとつ


 変則的な助走ながら、青山幸(大阪陸協)が今井美希(ミズノ)とハニカット陽子(日体大AC)を退けた。
 青山は4月7日に**を肉離れ。「体重を乗せただけでも痛む」(青山)状態だったが、「初めの試合ということが嬉しくて、“絶対に跳んだんねん”と思っていた」と、出場に踏み切った。
 試合当日になって少しは走れるようになっていたが、ウォーミングアップも少なくした。それでも、1m75から跳び始めたのは青山だけ。今井とハニカットは1m70から跳び始めていた。これは、青山に自信があったのか、勝負所まで跳躍本数を少なくする作戦だったのか。

 しかし、助走は明らかに短助走。何歩か歩いた後に、最後の数歩だけをリズムアップする変則的な助走だった。
「いつもは11歩助走なんですが、最初の5歩を体重を乗せずに歩いて、最後の5歩だけ(ポイントを)抑えて跳ぼうと決めました。80を跳べたらマルと思っていました。先輩たちはいい助走をしていましたから、負けることも覚悟していましたね」
 それが、1m75までノーミスだったハニカットは1m80が跳べず、青山が1m83を2回目にクリアすると、今井もその高さを3回とも落とし、青山の優勝が決まった。1m86への挑戦は、1回失敗後に中止した。

 青山の頑張りはあったものの、レベル的に不満の残った女子走高跳。今井、ハニカットがしっかり跳ばないことには、締まらない種目である。


春季サーキット&国際グランプリ大阪2005
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