2005/1/28 大阪国際女子マラソン前々日共同会見
シモン「練習した成果を出して優勝したい」
弘山「前半で余計な力を使わず、後半ペースアップするイメージで行く」
大南博美 「大阪の結果で世界選手権に臨めるように頑張りたい」
小崎 「自分の力をフルに使えるように、レースに馴染んで走りたい」
大山 「最低でも2時間24分台を出したい」
那須川 「集団の動きに敏感に反応できるようにしたい」
大越 「世界選手権は強くなるためのチャンス」
斎藤 「リラックスして周囲の景色を見られるように」

Q.<代表質問1>どこで、どんな練習をしてきて、現在の仕上がり具合は?
シモン ボルダーで練習を積み、最後の3週間は堺市で練習を続けてきました。非常にいい練習ができたので、いい成績を残したい。
弘山 全日本実業団対抗女子駅伝のあと、1月2日まで昆明で練習して、1月6日の宮崎久女子ロードに出ました。7日から20日まで昆明に戻り、先週の北九州駅伝でアンカーの5区を走りました。その後は東京で調整しました。宮崎の後、少し疲れが出ましたが、少し休んで疲れも取れ、調子は上向きになっています。調子はいいですね。
大南博美 駅伝の後、12月15日から1月23日まで、徳之島で合宿しました。今回はケガもなく、風邪も引かずに順調に練習が積めたと思います。調整に入ってからも好調で、いい状態でここまで来られたと思います。
小崎 年末まで徳之島で合宿し、その後、宮崎で練習しました。全国都道府県対抗女子駅伝に出て(1区区間賞)、また宮崎に帰って合宿しました。12月は全日本実業団対抗女子駅伝でも調子が良くなく、練習もできていなかった。都道府県駅伝の前に練習ができ、最近の中ではよくなった方だと思います。12月に比べれば、今の方が走れる雰囲気はあります。
大山 全日本実業団対抗女子駅伝で一時帰国した以外は、昆明で練習を続けていました。向こうでも故障はなく、予定通りの練習をこなしました。いい体調でレースを迎えられそうです。
那須川 今回は合宿という形を取らず、生活拠点でもある佐倉で体調を合わせてきました。順調に練習が積めたと思います。
大越 全日本実業団対抗女子駅伝後、すぐにアメリカで合宿し、全国都道府県対抗女子駅伝もまずまずで、体調はいいと思います。
斎藤 全日本実業団対抗女子駅伝の1週間後にハーフマラソンに出て、年末から1月20日まで昆明で合宿し、大阪で試走をしてから東京に戻って調整しました。初マラソンに向けて最善を尽くしています。いい体調で迎えられそうです。

Q.<代表質問2>目標タイムと、大阪のコースの印象を教えてください。
シモン 具体的なタイムは言えませんが、練習した成果を出して、いい成績を残したい。イコール、優勝ということです。大阪は大好きな場所。毎回毎回、ここに戻ってくると喜んでもらえます。今回、いいレースができたらまた、次も喜んでここに戻ってきたい。
弘山 自己記録が2時間22分56秒なので、2時間23分前後を目標に走ることになります。ペースメーカーが付くので、そのペースによりますが、前半はそのリズムにきちんと乗って、30kmくらいから行ければいいですね。大阪は4回目で、特にきついアップダウンもなく、走りやすいコース。ただ、競技場が見えてからが長く感じるので、そこを頭に入れて走りたい。
大南博美 目標タイムは、昨年のベルリンで出した自己記録を更新すること。大阪は去年走りましたが、天候があまりよくありませんでした。それでも、自分なりに満足のいく走りができ、印象のいいコースです。
小崎 練習などの裏付けはありませんが、2時間25分は切りたい。レース展開がどうなるかわかりませんが、1回目のマラソン(03年大阪)のように、自分の力をフルに使えるように、レースに馴染んで走りたい。そのときは前半がすごくきつかったので、また今回もきつくなるのかもしれませんが、1回目は後半、なんとなく離れてしまいました。今回はそこを気をつけます。大阪は街自体、応援がすごいので、走ったらきついですけど、いいコースだと思います。
大山 タイムは、自己記録を最低でも3分以上更新することです。つまり、最低でも2時間24分台を出したい。大阪はずっと走りたいと思っていたマラソン。そのコースを走れると思うと嬉しいです。記録も出やすいし、楽しみです。
那須川 タイムは展開や体調次第なので、走ってみないとわかりませんが、初マラソンだった昨年のこの大会で出した自己記録は更新したい。コースは適度にアップダウンがあり、まだ1回しか経験はありませんが、走りやすいコースだと思います。沿道の応援が多いのも印象的でした。
大越 目標タイムは特に決めていません。今まで練習でやって来たことを無駄にしたくないので、レース展開に対応して、結果を残したい。コースの印象は、去年の1回だけですが、沿道の応援が近くてすごかった。いいイメージがあります。
斎藤 初マラソンですし具体的なタイムをきちんと言うことはできませんが、皆さんの胸を借りて、後半までちゃんと付いて行けるようにしたい。コースは、大学時代に駅伝(全日本大学女子駅伝)で何度か走っています。公園とかお城の周りとか、リラックスして周囲の景色を見られるようにしたい。

Q.<代表質問3>勝つためのポイントはどこだと思いますか。日本選手は世界選手権の選考会ですが、日本人トップと2時間25分59秒以内という条件をクリアするために、何がポイントだと?
シモン 今までどのレースでも、どこがポイントと具体的に思ったことはありません。ここと思った瞬間に、自分の判断でスパートします。他の選手の出方や気温なども影響します。勇気を持って私と一緒に出てくれる選手がいれば、その選手に付いていって、集団を突き放したい。
弘山 勝つためのポイントは前半をリラックスして、余計な力を使わないようにして、後半ペースアップするイメージで行くことだと思います。明後日のレースを全力で走るところまでしか考えていないので、世界選手権は今のところ考えていません。世界選手権を意識せず、気楽に臨みたい。
大南博美 明後日は自分の体の反応に身を任せ、最後までリズムを崩さないようにすれば、粘り強く走れると思います。大阪を走ると決めてからずっと、世界選手権を意識してきました。大阪の結果で世界選手権に臨めるように、明後日は頑張りたい。
小崎 どこでどうしたいとは、全く考えていません。勝負のときに自分がいたら、なんとなく直感で行くと思います。世界選手権については弘山さんと一緒で、私の中では大阪の占める割合が大きすぎて、大阪を走り終えないことには次は考えられません。最後まで、フルに自分を使って走ることに集中したい。
大山 きつくなるのは30km以降だと思うので、そこで粘って最後の競り合いに残りたい。世界選手権は頭の中にあります。でも、意識しすぎると硬くなるので、いつも通りの走りをすることが、結果が付いてくることだと思っています。
那須川 昨年のこの大会で思ったことですが、集団で走っていてレースが動いたときに、対応できずにズルズルと遅れてしまいました。今回は集団の動きに敏感に反応できるようにしたい。世界選手権は、チャンスがあると思って練習してきました。自分の力を出し切ったときに付いてくると思っていますので、精一杯、全力を尽くして走ります。
大越 特には考えていませんが、誰かが出たときに上手く対応できたらと思っています。世界選手権はやっぱり、強くなるためのチャンスになっていくと思うので、そのチャンスをつかみたい。まずは明後日、走りきることに集中したい。
斎藤 ペースアップの時に力んでしまうことがあるので、力まず、硬くならずに、リズムよく、体調を考慮しつつ、上手に流れに乗りたい。今回は初マラソンですから、最後まで元気に走りきることを目標にしていますので、世界選手権については特に考えていません。


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