2005/5/25
日本選手権記者発表&有力選手会見
「今季、一番変わったのは意識の持ち方」(沢野)
「ケガをしても対応できるようになった」(内藤)
「前半3本までに日本記録、6m95も」(花岡)
「タイムも順位も、世界に行ける結果を残したい」(信岡)
「中盤をしっかり走って結果に」(松宮隆)
日時:2005年5月25日
場所:岸記念体育会館
出席者:沢野大地(NISHI A.C.)
内藤真人(ミズノ)
花岡麻帆(Office24)
信岡沙希重(ミズノ)
松宮隆行(コニカミノルタ)
Q.(代表質問)日本選手権への抱負を、記録的な目標も言えるようであれば、お願いします。
沢野 まずは世界選手権前に、決められた試合でしっかり跳べるかどうかを試したい。そのなかで5m90を目指して頑張りたい。
内藤 日本選手権は大学3年だった2001年以来勝っていないので、優勝して世界選手権代表をしっかり獲得したい。記録的には13秒4台の、自己記録(13秒47)に近いタイムを出し、世界選手権への第一歩としたい。
花岡 公認で日本記録(6m82)の更新、6m95も頭において、前半の3本まででその記録を出せるようにしたい。
信岡 昨年の日本選手権は日本新記録(23秒33)で優勝できましたが、世界の舞台に行ける記録ではありませんでした。今年は、タイムも順位も、世界に行ける結果を残したい。記録は22秒台も出したいですね。
松宮隆 とにかく優勝を目指して頑張ります。タイムはチャンスがあれば、A標準(27分49秒00)突破を狙いたい。
Q.(代表質問)シーズンインからここまでの試合を振り返って、昨シーズンと比べて伸びた部分、逆に改善の余地がある部分はどこだと実感していますか。
松宮隆 去年は中盤でペースダウンしていますが、今年は中盤もしっかり走れています。日本選手権でも中盤を、しっかり走ることでいい結果につなげたい。
信岡 冬期からスピード強化を意識して、早めにスピード練習に取り組みました。それが、織田記念の100 m自己新(11秒49)になって表れました。スピードは改善されているので、それを200 mにどう生かすか。レースの流れにどうつなげるか。それが課題です。
花岡 2001年から記録には表れてませんでしたが、大阪(国際グランプリ大阪)で追い風参考でしたが日本記録に近いジャンプができ、助走と踏み切りが噛み合ってきたように思います。課題は、トラックのスプリントが助走に生かし切れていないこと。だいぶ、良くはなってきているのですが。トラックの走りを助走に生かし、スムーズな踏み切り動作をすることが課題です。それを、3本以内にまとめたい。
内藤 昨年はアテネ五輪に出場できましたが、出場しただけでした。腰痛もあったりして、4年に1度のオリンピック年を上手く乗り越えられませんでした。その点今年は春先に自己記録に近い記録(13秒53)を出すことができました。(3月に)ケガをしても対応できるようになったのだと思います。今も故障を抱えていますが、それを乗り越えて日本選手権に臨みたい。
沢野 毎年、基礎体力を積み上げてきて、それが結果に表れているのだと思います。一番変わった点は、意識の持ち方です。スタートの高さだったり、5m70や80を当たり前と思うことだったり。アテネが終わってから、それらが簡単にできるんだと思えるようになりました。今季何試合かこなしての課題は、跳躍の安定性です。1本目からしっかりした動きをして、はまった跳躍をすることです。日本選手権は毎回、はまった跳躍ができるようにしたいですね。
Q.技術的なことでも何でもいいのですが、見てくれる人に、どういうところを見てほしいですか。
沢野 実際に競技場に来て、どのくらいの高さを跳んでいるのか、間近で迫力のある競技を見てほしいですね。そして、選手と一緒に楽しんで欲しいと思います。
内藤 生で見るのとテレビで見るのでは、音など迫力が違います。110 mHは隣の選手とぶつかったり、走る格闘技と言われる種目。受け止める感じが違ってくると思います。
花岡 走幅跳は言うまでもなく、ライバルである池田(久美子)選手との争いが、見る人も楽しめると思います。
信岡 スプリント種目特有の、スタート直前のシーンとなる緊張感を味わえると思いますし、目標や記録に挑戦する姿を伝えていきたいと思います。
松宮隆 1万mという長い距離を、とにかく一生懸命に頑張っている姿を、観客に伝えられたらいいと思います。
Q.花岡選手以外にも、ライバルと思っている選手がれば、お聞かせください。
松宮隆 B標準やA標準を切っているみんなということになりますが、特にコレという人はいません。ライバルという意識の仕方をせず、自分の走りをすることに集中します。
信岡 一緒に走る人は皆ライバルですが、いかに自分のレースができるかが重要。自分が一番のライバルですから、自分自身の課題を克服していきたい。
内藤 自分自身のレースをすることが一番、結果に結びつきます。先輩の谷川さんと勝ったり負けたりしていますが、それも、自分のレースができないと勝てないことです。
沢野 常に、どんな試合でも世界選手権やオリンピックを想定して、記録を出していくことを考えています。世界選手権になったら、1人でも多くの人に勝って、1つでも上の順位に行きたいと思っています。
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