2005/4/9 金栗記念選抜中長距離熊本大会
女子1500m
杉森に続いた吉川が4分18秒37の好タイム


 4分09秒30の日本新をマークした杉森美保(京セラ)の陰に隠れてしまったが、パナソニックモバイルの吉川美香が4分18秒37と自己記録(4分22秒00)を大幅に更新した。杉森との通過タイムの比較は以下の通り。

  杉森 吉川
400 m 1分04秒4 1分05秒4
800 m 2分12秒3 2分15秒8
1000m 2分45秒2 2分51秒6
1200m 3分18秒9  
1500m 4分09秒30 4分18秒37
吉川のタイムは倉林俊彰コーチ計測

 1周目を杉森に食い下がり、「68秒の予定だった」(倉林コーチ)という400 m通過を65秒4と大幅に速く入りながら、終盤で失速しなかった点が評価できる。
 神奈川県の荏田高から入社3年目。高校時代は国体の1500mで8位と入賞はしているが、4分25秒63がベストで、全国的に目立った活躍はなかった。倉林コーチによれば「2年目の昨年から力を付けた」ということで、国体成年1500mで4位に。
 パナソニックモバイルといえば、杉原加代が03年の日本選手権に優勝。当時の杉原は伏兵的な存在だった。その杉原は現在、本来の強化方針通りに5000mに本格的に進出している。この日の吉川の走りは、「杉森が日本選手権に出なければ、第二の杉原を目指して欲しい」(同コーチ)と期待させるほどだった。


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