2005/12/25 全国高校駅伝
国際チーム以外では豊川工が2年連続トップ
しかし、目標の“西脇工の域”に及ばず


 前回2位(2時間04分49秒)の豊川工は2時間06分07秒で3位。順位、タイムとも後退してしまったが、連勝中の仙台育英との差は1分03秒と大きく縮めてきた。

 1区の清水紀仁が区間9位で30分00秒だったのに対し、上位2チームは世羅のギタウが28分25秒、仙台育英のジェルが28分38秒。1区の差が大きかったが、こればかりはやむを得ない。渡辺正昭監督も、清水については「あれだけ集団からバラバラ落ちる展開のなか、キチッとした走りをした」と高く評価している。
 冒頭で紹介したように、優勝の仙台育英との差は1分03秒。1区の留学生選手につけられた差よりも小さくとどめた。そして、今回で2年連続、国際チーム以外ではトップの座を占めた。客観的に見れば大いに評価できる部分だが、渡辺監督は内容が良くないと言う。
「ここで頑張らないといけない、というところで頑張れませんでした。ケニアとか全国とかではなく、部活動として取り組んでいるテーマが実践できなかったんです。仙台育英がミスをしながら優勝させてしまった。レース内容としては、(全員が区間ヒト桁順位だった)昨年の方が良かったと思います」

 6区が痛かった。2区以降で追い上げ体勢に入り、3区の三田裕介が区間1位、4区の岡部が区間2位。5区で仙台育英とは少し差が広がったが、5区終了時点では仙台育英に22秒差、世羅に9秒差と射程圏内にとらえていた。ところが、6区の小川が区間23位(15分29秒)で一気に離されてしまったのだ。
 アンカーの市川貴洋が仙台育英、世羅を上回る走りをしたが、世羅に3秒差と迫るのが精一杯だった。

 そして、目標とする西脇工との違いも、そこにあるのだと言う。西脇工の勝ちパターンは、1区のエースが他チームのエースとの潰し合いに耐え、終盤で抜け出すのが特徴だった。
「4区のラスト1km、5区の前半、そして6区。西脇工だったら行けていた場面です。同じ力でも勝負所で行けない。4区のラストも5区の前半も、逃げているんですね。6区はスタート前からビビってしまっていた。何事も自信を持って、勇気を持って行動できるようにするのが部活動の目的です」

 入学してくるのは愛知県東部の選手だけ。トレーニングで力をつけるだけでなく、気持ちもしっかりと鍛える。県立の工業高校としてできる部活動の範囲で、豊川工は挑戦をし続ける。


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