2005/12/25 全国高校駅伝
須磨学園、トラックにこだわり
「“心のタスキリレー”はしません」と長谷川監督


レース後の長谷川監督コメント
「力を出し切れず、結果は完敗です。ウチはトラックでトレーニングをして来ましたし、トラック中心に出場してきました。駅伝も1区のレースをして、2区のレース、3区のレース、4区のレース、そして5区のレースを行うというスタンス。それぞれの設定タイムをクリアして行って、それが結果的に順位になる。各選手が力を出し切れるかどうか、なんです。
 決勝で力を出した子もいるし、予選で気持ちが切れてしまった子もいる。準決勝落ちの子もいました。今日は決勝が1区間、準決勝が3区間、予選が1区間でした。そのトータルが今日のタイム。予選落ちという表現をしましたが、その走りになってしまった選手も、みんなに申し訳ない、という気持ちは持たなくていい。自分の内に悔やしさを持って反省するのが大事なこと。“私が頑張れなかった”という思いを持てば、それでいいと思います。
 トラックでも走れなかった選手には、個々に指示を出す。駅伝でもウチはそういうレースをしました。心まで1つにはなっていません。“心のタスキリレー”という言葉は、あえて使っていません。駅伝としてのトレーニングはしていませんから。中距離の練習主体に取り組んできました。全体を見て、5〜6kmを走れる選手のいるチーム作りをしないといけないのかな、と感じましたけど…。
 私の考えは中距離、1500mの延長に3000mがある。5〜6kmのトレーニングをして、どれだけ体力が持つか。今後、選手たちと話もしていきますが、5kmを走れるようにするには、トレーニングを増やさないといけません。でも、3000mの練習でも故障者が出ています。5kmのトレーニングをして、選手の将来を壊すことになるかもしれません。私も色々学んで、選手を壊さないトレーニングを考えます。そうして3100m、3200mと走れていくようにしていきたい。
 しかし、高校はあくまで通過点です。オリンピックを目指すという段階なら、少しは無理をしてもいいと思いますけど。今日の勝負は完敗でも、体力をつけて、別の場面で勝負をしてもらいたいですね」


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