2005/10/23 国体1日目
成迫が予選で圧倒的な走り
決勝は47秒台も視野に

 成年男子400 mH予選では3組の成迫健児(大分・筑波大)が49秒19と、圧倒的な力を見せた。予選は3組あって2着+3が決勝進出だが、1組トップの小池崇之(兵庫・順大)は50秒54、2組トップの庄形和也(愛媛・筑波大)は50秒22、そして3組2位の河北尚広(香川・RATTLE)が50秒13だった。スーパー陸上で成迫が48秒40の自己2番目の記録を出したとき、吉形政衡(福岡・三洋信販)と庄形も48秒台をマークし、差はそれほど大きくはなかったのだ。
「今日は49秒台前半から中盤が出ればいいと思っていました。余裕はあり過ぎた気もします」と成迫。
 昨年のさいたま国体は48秒54と成迫がブレイクした大会。その予選はやはり余裕があったが、49秒42だった。つまり決勝ではマイナス0.88秒だった。明日の決勝を今日のタイムから0.88秒マイナスと想定すると、48秒31が出ることになる。そう簡単に机上の計算通りに行くとは限らないし、吉形あたりも余裕を持って流していたので、勝敗の行方も絶対とは言えない。

 だが、成迫自身は決勝では、47秒台を目指している。今日の予選と昨年の国体、自己記録(48秒35)の今年の日本インカレのタッチダウンタイムは以下の通り。

1台目 6.03 6.03 5.95 5.95 5.87 5.87
2台目 9.84 3.81 9.69 3.74 9.62 3.75
3台目 13.69 3.85 13.47 3.78 13.34 3.72
4台目 17.47 3.78 17.34 3.87 17.13 3.79
5台目 21.31 3.84 21.22 3.88 21.07 3.94
6台目 25.35 4.04 25.38 4.16 25.18 4.11
7台目 29.91 4.56 29.71 4.33 29.44 4.26
8台目 34.33 4.42 34.07 4.36 33.82 4.38
9台目 38.96 4.63 38.63 4.56 38.41 4.59
10台目 43.76 4.80 43.15 4.52 43.12 4.71
フィニッシュ 49.19 5.43 48.35 5.20 48.54 5.42
05国体予選 05日本インカレ 04国体
すべて寺田による手動計時

 前半は気持ち抑え気味だし、終盤も流しているが、5〜6台目を4秒04(手動計時)で行けている。13歩インターバルを6台目まで続けられる成迫だからできることだが、そこを3秒9くらいで行くことが、47秒台突入の条件だと成迫は考えている。そのシミュレーションを予選でできたことが、成迫の手応えを大きくした。


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