2005/12/18 全日本実業団対抗女子駅伝
2位から11位までが1分未満差の大混戦
2時間
16分台は史上最多のチーム

 6区・金華橋で2位の天満屋から後方がテレビ画面に映し出されたとき、えっ?という驚きが関係者の間に生じた。本来、各チーム間の差が最も大きくなっているはずの最終区間で、7〜8人の選手が同じ画面に映っていたのだ。レース後のリザルツを見て、やっぱりと思った。2位の天満屋から11位の十八銀行までが1分以内差の混戦だったのだ。さらに、2時間16分台が8チームと、異常に多かった。そこで、この2つの項目と参考までに2時間20分未満のチーム数を、距離が42.195kmとなった1992年以降で調べてみた。それが下の表である。

2位から1分以内チーム数 2時間16分台チーム数 2時間16分台チームの順位 2時間20分未満チーム数
1992 1 0 3
1993 0 1 2位 7
1994 0 1 2位 10
1995 1 1 4位 14
1996 1 1 3位 11
1997 3 3 1位〜3位 11
1998 3 4 2位〜5位 14
1999 4 3 2位〜4位 17
2000 5 1 1位 12
2001 3 4 2位〜5位 18
2002 1 6 5位〜10位 15
2003 0 5 5位〜9位 16
2004 1 4 6位〜9位 19
2005 9 8 4位〜11位 20

 2位から1分以内のチーム数は予想通り、今大会が圧倒的に多かった。資生堂と京セラが力を出し切れなかったことを考えると、レース前日、パナソニックの星監督が「4位から10位まで力の差はない」と話していた通りの結果となった。

 2時間16分台のチーム数は、01年以降4から6の間で推移しているので、今回の8は過去最多ではあるが、これまでの“流れ”の範囲内と言える。2時間20分未満のチーム数についても同様だ。
 むしろ、2時間16分台チームの順位を見ると、昨年の方がレベルが高かったと言える。
 ただ、それについては、今回の悪コンディションが影響したのではないか。福士加代子のように、雪をものともしない選手もいるし、後半区間で追い風となったこともある。一概に今年のタイムが落ちるとは言い切れないが、あの寒さは全体的には影響したと思われる。


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