2005/11/2 淡路島女子駅伝前日
ワコールが福士、京セラは原を外した布陣
V候補は京セラとスズキ


 明日(11月3日)の淡路島女子駅伝の区間エントリーが、14時からの監督会議後に発表された。
 加古川開催だった昨年大会優勝の京セラは、以下のメンバー。
1区・石井智子
2区・杉森美保
3区・小川清美
4区・小川美智子
5区・阿蘇品照美
6区・坂田昌美
 原裕美子と吉野恵を外してきた。大森国男監督が姿を見せなかったので推測でしかないが、今大会はどこもベストメンバーを組んで来る雰囲気がなく、原には無理をさせなかったのではないか。吉野については、国体を欠場したことから、完全な調子でないのだろう。
 それでも、国体5000m2位の石井智子、1500m日本記録保持者の杉森美保、1万m31分台の小川姉妹、そしてエースの阿蘇品照美と豪華メンバー。「原、吉野以外のメンバーが強くなってきたから」という声が関係者から出るのも肯ける。優勝候補と言っていい布陣だろう。

 ワコールが福士加代子と鈴木亜弥子を外してきた。「若手を伸ばさないといけませんから」というのが、永山忠幸監督の説明。1〜4区を入社1、2年目の選手で固め、全日本実業団対抗女子駅伝までに戦力となって欲しいという意図だ。
 天満屋も東京国際女子マラソンに出場する松岡理恵が欠場。武冨監督によれば「駅伝のメンバーに入るほどスピードが戻っていない」とのこと。UFJ銀行がなくなり、ダイハツも山中美和子がエントリーから外れた。

 京セラに対抗できそうなのは、昨年の全日本5位のスズキだろう。全日本1区区間3位の松岡範子を今回も1区に起用し、3区にルーシー・ワゴイ。淡路島初出場のワゴイが、抜け出す可能性は高い。そして、注目は5区の八木洋子である。
 今年のスズキの評判が高いのは、八木が1万mで32分09秒95と大幅に記録を伸ばし、世界ハーフマラソン選手権代表になるまでに成長したからだ。世界ハーフでは今回、同じ5区を走る京セラ・阿蘇品を終盤で追い込み、15秒差まで迫った(12位と14位)。もしも八木が前でタスキを受け取り、阿蘇品がハイペースで追い込まざるを得なくなったとき、終盤で八木が差を広げる可能性もある。そうなったら、スズキの初優勝の可能性がグンと大きくなる。

 今回から42.195kmの新コース(昨年からそうなる予定だったが、台風災害で加古川開催に)。それにふさわしい熱戦を期待したい。


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