2005/3/5 びわ湖マラソン
前日共同会見 日本選手編
「昨年はタイムにこだわりすぎ。今年は勝負中心に考えて練習してきた」(高塚)
「兄の30km世界記録は自分も自信になった。その勢いで」(松宮祐)
「プラスアルファを出して自己新を」(浜野)
「初マラソンは地元でと、高校を卒業したときから思っていた」(瀬戸)
「3年ぶりで不安は多少ありますが、自分への期待と入り混じっている」(藤田)
Q.(代表質問)合宿など、この大会に向けてどんな練習をしてきたかと、目標タイムをお教えください。
高塚和利 1月、2月と合宿を伊豆大島、奄美大島、千葉の白子と、昨年と同じ形でこなしてきました。昨年に近い状態になったと思います。タイムは気候もあるので何とも言えませんが、去年は35km以降が勝負になりませんでしたから、今年は35km以降で勝負ができるようにしたい。
松宮祐行 1月からマラソン練習に入り、1月に奄美大島、2月に富津(千葉)で、去年と同じ感じで合宿をこなしました。目標は2時間7分台から8分台で、世界選手権に行けるようにしたい。
浜野健 ニューイヤー駅伝のあと合宿を和歌山で行い、そこで起伏のあるコースを、距離走を中心に走り込みました。スピード練習として、広島男子駅伝と名岐駅伝に出場しました。目標は2時間8分台を出すこと。順位は、出るからには優勝を狙いたい。
瀬戸智弘 1月終わりからシドニーで、クロスカントリー中心に1カ月合宿しました。前半はクロスカントリーを主に、後半は時間走を含めるようにしました。記録は設定せず、順位だけを狙って走りたい。
藤田敦史 マラソン練習は1月から始め、奄美大島と伊豆大島で走り込み、2月は検見川と富津で調整しました。タイムは自分の中では設定していません。順位にだけこだわって、納得できる順位でフィニッシュしたい。
Q.瀬戸選手は地元での初マラソンですが、その辺の意気込みは?
瀬戸 初マラソンは地元でと、高校を卒業したときから思っていましたし、この時期に初マラソンに挑戦するのも予定通り。これまで、順調に来ています。力強い走りを地元でしたいですね。
Q.今回のマラソンで課題としていること、特に強化をしてきたことはありますか。
高塚 昨年、タイムを出したいという気持ちで、タイムにこだわりすぎました。今年は、勝負を中心に考えて練習してきました。
松宮祐 去年は35kmからペースダウンしたので、今年は勝負できるようにしたいと思って、ジョッグの距離を多めにしてきました。
浜野 過去2回、ここで2時間9分台を出していますが、今回も同じメニューでやってきました。あとはプラスアルファーが出せれば、自己新も狙えると思います。
瀬戸 初マラソンで課題はわかりませんが、去年、熊日(30km)でマラソンも行けると感じました。重圧はなくなりました。
藤田 久しぶりのマラソンなんで、体調を上げることを課題として来ました。
Q.藤田選手は3年ぶりのマラソン出場ということで、不安はありませんか。久しぶりと言うことで、どんな気持ちですか。
藤田 3年ぶりで不安は多少ありますが、自分への期待と入り混じっている感じで、いい緊張感を持てていると思います。初マラソンがびわ湖でしたが、あのときとのような気持ちになれています。初心に返って、フレッシュな感じです。
Q.松宮選手はお兄さんの隆行選手が30kmで世界記録を出したことを、どうとらえていますか。
松宮祐 兄とは同じ練習ではありませんが、一緒に合宿をして、走るのを見ていました。兄の世界記録を見て、自分にも自信になりました。その自信を、明日への勢いにしたいと思います。
Q.浜野選手はプラスアルファをどこで出せると考えていますか。
浜野 過去2回(の2時間9分台)は、35kmから離されて、肉体的にも精神的にも、詰めが甘いと感じました。今回、そういう経験を積んで克服できる部分を出せたらと思います。身体も充実しています。
Q.瀬戸選手は順位だけを狙っているとのことですが、具体的には何位を?
瀬戸 世界選手権が目標ですから、最低でも日本人トップを。レースの流れ次第では、その辺が上手くできれば、優勝も目標にしたいと思います。
Q.藤田選手の納得できる順位とは?
藤田 勝負をするからには、優勝を狙っていきます。
なお、ペースメーカーのペース設定も会見前に公表された。
5km 15分05秒平均
ハーフ 1時間03分40秒〜1時間03分44秒
30km 1時間30分30秒〜1時間31分00秒
河野匡陸連マラソン部長によれば、ペースメーカーは30kmまで引っ張ってもらう予定で、当日11:30からのファイナル・カンファメーションで変更することもあるという。
なお、ペースメーカーはナンバーカード51・52・53の3選手で、53は日本で高校時代を過ごしたパブロ・オルメド。
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