2005/10/8 シカゴ・マラソン前日
先頭集団の中間点通過タイムが決定
男子は世界記録も狙えるペース
カスターはオーバーペース気味の前半


 16時からのテクニカルミーティングで、ペースメーカーの中間点通過タイムが発表された。

男子第1集団:1時間02分50秒〜1時間03分00秒
   第2集団:1時間03分40秒〜1時間03分50秒
女子第1集団:1時間08分00秒〜1時間09分00秒
   第2集団:1時間10分00秒〜1時間10分30秒


 男子の第1集団は2時間5分台ペース。後半にタイムが上げられれば、2時間04分55秒の世界記録も狙えるだろう。世界のマラソンは、記録が出るときは後半にペースアップができたとき、という認識である。有力選手の多くが、この集団で走ることになる。ダニエル・ジェンガ(ヤクルト)や佐藤敦之(中国電力)も、第1集団だ。「もしも速いと感じたら、少し後ろで走ればいい」と坂口泰監督。昨年のようにペースメーカーが速すぎた場合は、そういったシーンも見られるかもしれない。
 佐藤の目標タイムは「最低でも2時間7分台。上手く行って2時間6分50秒」(坂口監督)だ。ジェンガも、シカゴは2002年から2位・3位・2位と3年連続で“あと一歩”の順位。口には出さないが、意気込みは大きいはずだ。
 第2集団は2時間7分台から8分台を狙うペース。アメリカのアラン・カルペッパーに合わせたペース設定のようにも思える。渡辺真一は「1時間04分00秒から1時間04分30秒」のペースを希望していた。そこにはつかない可能性が高いが、明日の体調やレースの流れ次第では、第2集団にで走るかもしれない。

 女子の第1集団はカスター(米)の希望したペース。だが、いくら好調とはいえ、1時間8分では速すぎるという意見も耳にした。第2集団の1時間10分は、1週間前の世界ハーフマラソン選手権に優勝するなど、絶好調のトメスク・ディータの希望。これは推測だが、カスターは2時間18分台を狙って、悪くても2時間20分突破をという考え方で、トメスク・ディータは堅実に走って2時間20分を突破したい、という考え方なのだろう。
 千葉真子(豊田自動織機)は「第2集団について、後半どれだけ頑張れるか」というレースになる。早川英里(アミノバイタル)は、「全部の5kmを17分00秒で行ければ」(中島コーチ)という考えで、周囲のペース設定は気にせずに走るという。それで押し通せば、2時間23分台が出る。


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