2003/2/20 横浜国際女子駅伝
前々日共同会見
「横浜をきっかけに日本選手権へ」(弘山)
「優勝に貢献できるように、区間賞を取りたい」
(坂本)
「トレーニングも遠征も勝つためにやっている」
(ツル)
「東京の走りでオリンピックには出られると確信している」
(アレム)

Q.チームとしての目標、個人としての目標、そして今年の目標をお教えください。
弘山 去年3位に終わっているので、1つでも上に行けるようにみんなで頑張りたい。私個人は大阪国際女子マラソンが終わって初めてのレース。気持ち的にも、身体的にもちょっと落ち込んでいましたが、この大会をきっかけに上向きにしたいと思っています。横浜の素晴らしい景色と、みなさんの応援を励みにいい走りをしたいですね。今年の目標は、マラソンの選考会が終わったので、次はトラックを目指します。6月の日本選手権でいい走りができるよう、トレーニングを積んでいきます。
坂本 日本ナショナルチームは初めてですが、優勝できたらなと思っています。個人的にも優勝に貢献したいので、できれば区間賞を取れたらいいな、と。今年の目標は、はっきり決まっていません(会場から笑い)。これからの“動き”で決めたいと思います。
ツル 優勝したいと思って来日しました。アスリートはトレーニングであれ遠征であれ、勝ってやろうと思って行うものです。他の選手も同じだと思いますが、チームの優勝を目指し、自分自身はいい走りをしたい。今年はオリンピックのある特別な年です。運、巡り合わせもありますが、とにかくいいタイムを出さないことには道が開けません。現在、エチオピアは5000mも1万mも、いいタイムを出す選手がいっぱいいます。神が許すのなら、オリンピックに出たいと思う。
アレム ツル選手が言ったようにアスリートなら誰でも、優秀な走者となり、いいレースを見せたいと思っています。今年はオリンピックに挑戦したい。
Q.弘山さんと坂本さんは、大阪国際女子マラソンの後、練習の流れや疲れの抜け具合はどうでしょうか。それとエチオピアでは、トラックの選考会はいつなのでしょうか。またアレム選手は東京国際女子マラソンの結果で、代表には決まっていないのでしょうか。
弘山 大阪の後1週間はのんびりした期間を設けて、2月の4日から12日まで奄美でチームの若い選手たちと合宿しました。脚で心配なところもありましたが、疲れのあるなかでもいい動きができるような調整ができたと思います。
坂本 大阪の後10日間ほど休みをいただいて、ゆっくりしました。その後、チームの合宿を宮古島でやりました。ジョッグから始めて、横浜もあるのでそれを目標に徐々にやってきました。去年もこの大会に出ていますが(中国・四国選抜の3区で区間5位)、そのときほどの疲れもなく、思ったより動けています。去年より走れると思います。
ツル トラックの選考基準は海外のレースで標準記録(?)をクリアし、さらにいいタイムを出すことです。そしてタイムのいい選手から順に取っていく方式です。クロスカントリーが終わったらトラック・シーズンに入りますが、トレーニングをして、海外、特にヨーロッパでいいタイムを出して、そういう人が選ばれます。
アレム 東京のレースで資格は得られました。オリンピックに出られると確信しています。もう、決まっています。
Q.坂本さんの宮古島合宿はいつからいつまでですか。。そして3月15日にもしもオリンピック代表に選ばれたら、この大会はどういう位置づけになると想像していますか。
坂本 宮古島に合宿に行ったのは2月8日から16日です。もう1つの質問に関しては…よくわかりません(と苦笑い)。
Q.今の時点で、どう位置づけていますか。
坂本 横浜は楽しく走る大会だと思っています。世界的に強い方と走って、何か学ぶことがあればと思っています。
Q.弘山さんと坂本さんにですが、今後どの時期にどんなトレーニングをしていくか、監督やコーチと話し合ってメドは立っていますか。
弘山 まだ本決まりではありませんが、3月20日前後から四国電力との合同合宿があり、その後少しスピードトレーニングをして、春のサーキットはもしかしたら短い距離に出るかもしれません。その後ボルダーで高地トレーニングをして、日本選手権に挑戦します。
坂本 まだ、はっきりとは決まっていませんが、たぶん海外のどこかで高地トレーニングをすると思います。
Q.ツル選手は1万mでどのくらいのタイムを、代表になるために狙っているのですか。
ツル これくらいのタイムで、とは言えません。例えば私が30分を切るタイムを出しても、他にもっといい人がいて私が4〜5番目だったら、オリンピックには出られません。その逆で私のタイムが悪くても、出られるケースもあります。いいタイムを出せたら嬉しいのですが、オリンピックに参加できるかという点になると、なんとも言えない難しい部分です。
Q.弘山さんが日本選手権に出るというのは、アテネを意識してのことですか。
弘山 意識はしていますが、今のところまだ、気持ちを切り換えられていません。日曜日をきっかけに、そういう気持ちに持っていければと思っています。


寺田的陸上競技WEBトップ