2004/4/6 陸連記者懇談会
会見形式で強化委員会各部長がコメントしたなかから抜粋
投てき・混成編
小山裕三・投てき部長
「村上と森にA標準突破が期待できる。室伏由佳には日本記録も」
●室伏広治の冬期
「12月から本格的な冬期練習を始め、12月〜2月の間に米国オレゴンと中京大でトレーニングをい積んでいる。オレゴンには12月・1月・2月と通算3回行った。4月中も予定している。35ポンド重錘投世界最高記録保持者のディール氏の下で、ディール氏の指導する選手たちとともにトレーニングをした」
●標準記録突破者の状態
「現在A標準を1名、B標準を4名が突破しています。Aは室伏広治(ミズノ)、Bは村上幸史(スズキ)と森千夏(同)、豊永陽子(健祥会)、それに綾真澄(グローバリー)です。村上は3年前に痛めた(左)頸骨の回復も順調で、A標準(81m80)突破の可能性もある(4月25日に81m71の日本歴代3位)。森も2月3月と上海でトレーニングを積み、A標準(18m55)の感触を得ている(4月17日に18m22の日本新)。豊永は国内中心のトレーニングでA標準を目指しているし、綾も順調です」
●室伏由佳にも期待大
「女子ハンマー投で室伏由佳(ミズノ)が期待できそう。日本記録更新、さらには、それ以上も期待できると、父親の重信氏がおっしゃっていた」
尾縣貢・混成部長
「中田ほど練習をする選手はいない。A標準を破って代表に」
●中田に期待する根拠
「中田が昨年5910点とB標準を突破し、A標準の6050点まであと少しと迫っている。昨年から本多先生がドイツに留学されているので、12月から2月上旬まで中田もドイツでトレーニングを行なった。私もたくさん女子(の混成)選手を育ててきたが、あれだけたくさんの練習量を、質も上げてやる選手は見たことがない。A標準も可能だと思う」
●今季の試合スケジュール
「(中田は)5月1日・2日の東京選手権で混成の日本グランプリが行われる。その後は6月の日本選手権。この2つがA標準を狙う試合。A標準を破って日本選手権を取らないことには、オリンピックの選考には入らないくらいのつもりで頑張って欲しい」
●十種競技の現状
「石沢(雅俊・小島プレス)と平田(卓朗・八潮市陸協)が7600点台だが、足踏み状態という印象。高校・大学1年のジュニア選手を積極的に合宿に呼び、ジュニアからの一貫指導を試みている。十種競技は将来を見て強化している段階」
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