2004/4/6 陸連記者懇談会
会見形式で強化委員会各部長がコメントしたなかから抜粋
競歩編
鈴木茂雄競歩部長
「ルールの判定基準変更に伴い、講習会を実施。輪島は今村の引退レース」
●ルール講習会を開催
「昨年、パリの世界選手権に5名を派遣し、3名が失格になるとは予想もしていなかった。ルール自体は変わっていないが、ルールの判定基準が変わったのは明らかだった。IAAFも審判員を280名から28名に絞った。今の基準だと、オリンピックでメダルを取った選手の歩きでも、失格の対象になる。それを受けて1月30日から2月1日にかけ、IAAF競歩委員長のダミラノ氏(イタリア)と、審判員のマッツィオ氏を招き、日本の主だった選手・指導者・審判を全て集めて講習会を行なった。審判員もキチッと判定しない場合は、やめてもらう。輪島では、そのテストも行う」
●輪島(4月11日)
「A標準だけではダメで、いいフォームで世界と戦える、本番で戦える選手が出てくることを期待したい。出場選手は男子20kmWに藤野原(稔人・三水テクノ)、松崎(彰徳・東洋大)、杉本(明洋)。50kmWに吉沢(永一・長谷川体育施設)、山崎(勇喜・順大)、明石(顕・綜合警備保障)、原(義美・オウルプロ)。女子20kmWには坂倉(良子・登利平AC)と二階堂(香織・サニーマート)。(2年前の世界ジュニア金メダルの)三村(芙実・立命大)は20kmはまだ苦しいので10kmに出る。世界ジュニアへの出場資格もまだある。今村(文男・富士通)は輪島が引退レースになる」
●五輪代表選考
(※以下は鈴木部長のコメントでなく、三人称の説明)マラソン以外の種目(競歩も含む)はA標準突破者で日本選手権に優勝すれば、内定すると明文化されている。すでに男女の20kmWの日本選手権は1月に終了しているが、マラソンと違い、正式内定は6月の陸連理事会・評議員会を待たなければならない。
日本選手権20kmWに優勝した谷井孝行(日大)と川崎真裕美(海老沢製作所)は輪島へ出場しない。昨年の高畠で初50kmWながら今村の日本記録を更新した谷井が代表となった場合、2種目に出場する可能性がある。
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