2004/5/3 静岡国際
学生新から5年 日本記録に0.06秒差
信岡が23秒52の日本歴代2位
「大学卒業後にケガが続き、遠回りをしてしまいました」

「大学4年以来ですから、5年ぶりの自己新です。予選である程度、今やろうとしている前半から突っ込む走りができました。ただ、後半はダメージがあり、決勝で記録が出るとは思えなかったので、走りの修正だけを心掛けて走りました。予選が前半からスピードを出すことを意識するあまり、力が入ってガチガチだったんです。そこをゆとりを持ち、でもスピードは落とさずに行こうと。予選は150m走でしたが、決勝は200 m走をしようと、先生とも話していたんです。
 この冬期でフォームを変えました。浮かないことを意識して、重心移動をスムーズにしようと。日本記録をサーッキットで狙う予定で、春先は上手くいっていましたが、ここに来てちょっとバランスを崩し、不安もありました。サーキット前、最後にスピードを上げる練習のとき、ちょっとタイミングのズレが生じてしまったんです。ヒザとか腰とか、昔痛めたところに痛みが出て、上手くはまっていませんでしたね。ブレーキをかけてしまう感じがしました。ですから、自己新くらいかな、と。
 標準記録は100 mも200 mも厳しいですけど、100 mを切れたら200 mも切れると思っています。200 mだけでなく、100 mでもつねに、同時進行で日本記録を積極的に狙っていきます。
(陸連のリレー合宿に呼ばれなかったが)冷静に考えれば、リレーが最終目標ではありません。自分がタイムを出すことで、自分が(個人でもリレーでも)代表になれるわけです。去年あたりは変な焦りもありましたが、最近はその点については気になっていません。
 大学を卒業して、ケガがポコポコと続いて、精神的に参ってしまったこともあります。上手くきっかけをつかめず、遠回りをしてしまいました」


春季サーキット2004
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