2004/4/29 織田幹雄記念国際
女子三段跳は新社会人の吉田が自己3番目タイで優勝
フルタイム勤務の環境だが、“打倒・花岡”にも意欲


 社会人1年目の吉田文代(ニシスポーツ)が、13m18(+0.7)と自己3番目タイの記録で優勝した。

「(セパレートのユニフォームは)先々週、千葉で記録会に出ました(12m68)から2試合目です。やっぱり動きやすいですよ。もちろんニシスポーツ製です」

 競技の方はどうだったのだろう。

「跳躍練習不足です。ホップ・ステップ・ジャンプと全部、余裕がなかったと思います。走る方に集中して、なるがままに跳んだという感じです。自分としては中途半端だったな、という印象で評価できません。温かかったし風もよかったので、引っかかれば13m30〜40行くかな、とも思ったのですが。助走(スタート位置)を下げても、全部つまってしまいました。でも、もうちょっと練習すれば、自己記録(昨年の日本選手権でマークした13m50)更新は狙えると思います」

 成田高の先輩である沢野大地の後を追うようにニシスポーツに入社したが、吉田は同社直営店のATHLETES' WAVEにフルタイムで勤務。練習時間は朝の9時から10時30分までと短い。

「(フルタイム勤務は)正社員として入社したので当然です。それでも、やり方さえ見つけられれば、記録を伸ばす可能性はあると感じるようになりました。やらないといけないことばかりですけど、あれもこれもという時間はありません。自分に必要なことを考えてトレーニングをしていきます」

 昨年の日本選手権は日本人唯一の14mジャンパーで、これも成田高の先輩である花岡麻帆(Office24)が走幅跳を優先し、走幅跳より先に行われた三段跳を回避した。だが、今年は走幅跳が大会2日目で、三段跳が3日目というスケジュール。

「もちろん、花岡さんが出場されても2連覇が目標です。大学時代にインカレで連覇をして、続けて勝つことの大切さを身に染みて感じました。同じ社会人ですし、いつかは勝たないと…勝ちたいと思います。まだまだ頑張らないといけないことばかりですが、やるべきことが徐々にわかってきました」


春季サーキット2004
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