2004/4/29 織田幹雄記念国際
荒川が社会人第一戦で自己2番目の7m91
「3回目まではスピードを抑えましたが、4本目で少し上げてみました」


 男子走幅跳は荒川大輔(ニチレク)が7m91の自己2番目の記録で、社会人第一戦を飾った。昨年は日本選手権2位をはじめ7m80台が3試合と安定していたが、記録的には自己記録(02年静岡国際で跳んだ8m06=+1.9)更新どころか、7m90台もなかった。
 ニチレクに就職が決まったのは3月だが、それ以前も日中対抗室内で2位(日本人1位)になるなど、冬期練習もしっかりとこなしていた。とはいえ、屋外第一戦でいきなり記録を狙える状態ではなかったようだ。

「3本目まではちょっとスピードを抑えました。最初の試合だったので、入りというか、形づくりを優先したんです。今日はまとめて、水戸で上げようと」

 1本目から7m39(+0.4)―7m75(+0.2)―7m59(+1.6)と、まずまず安定した跳躍ができた。

「4本目で少しスピードを上げてみたら、“行ったかな”という跳躍ができました。“これ来た”というほどではありませんでしたけど」

 記録は7m91(+1.3)と自己2番目のパフォーマンス。ところが5本目は6m55(+0.6)と失敗ジャンプ。6回目は7m85(+2.1)と立て直した。

「5本目は調子に乗って、さらにスピードを上げて入ってみました。ところが、スピードは上がっているのに4本目までと同じ踏み切りしかできなくて、3・4本目と比べて遅れた踏み切りしかできませんでした。6本目にそこができる自信はなかったので、元のスピードに戻して跳びました。それで7m85はよかったと思います」

 速い動きを試すことができ、その状況で自己2番目の記録を出せたのは収穫だろう。「屋外1戦目としては、かなりの好感触です」。2度目の8mジャンプは、五輪B標準(8m05)に届く可能性も高い。

春季サーキット2004
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