2004/5/5 水戸国際
中野が春季サーキット大詰めで日本新!
4m31の真実
競技後のコメントを整理して紹介@

「気温が(14℃と)低かったことがポールに合ったのでは」
■水戸の跳躍
「日本記録と標準記録は跳べるだろうと、思ってやっていました。県選手権(4m30の日本記録)も今日と同じポールを4m22から使ったのですが、4m40のときは反発がなくなっていました。今日はコンディションとしてはよくありませんが、気温が(14℃と)低かったことがポールに合ったのかな。コンディションが良かったら逆に、(ポールが)軟らかくなりすぎていたかもしれません。4日前の疲労がちょっと残っていたので、今日は勝つことにこだわりました。先輩2人(近藤高代と小野真澄)も4m10をクリアされ、かなり厳しいなと。やっと追いつくことができたので、一緒に記録を伸ばしていきたい」
■記録の出た要因
「これまで、高いところばかりを見ていましたが、記録でなく、技術的なことを1つ1つ、できるようになっていけばと考えるようになりました。そのうちの1つがちょっと良くなって、体重が上手くポールに乗るようになりました。それで、記録が伸びたのだと思います。(具体的には)去年のシーズン後の練習で、スッとポールが立った感覚があったんです。今年に入って、それほど跳躍練習をしていない状態で室内の試合に出て、4m10の自己新が跳べたあたりで行ける感覚になりました」

「去年のシーズン後の練習で、スッとポールが立った感覚がありました」
■技術開眼
「身体がマットの方に吸い込まれるような感覚でした。ボックスに当たった瞬間で、身体に衝撃がなくて。高校時代からずっと、踏み切り前でポンポンポンと間延びして、スピードをロスしてきました。それとボックスに突っ込んだときに潰れてしまって、反発が上手く利用できませんでした。そこを徹底的に意識してやるようにして、意識してできる回数も増え、成功する確率も上がってきました。ロスはあるんでしょうが、いかにロスを少なくするか、だと思います。それ以前も、部分部分の練習で、それに近い動きはできていました。短助走や、短いポールの練習では」
■跳躍練習が筋トレ
「技術をこなせる体力、筋力がついたとは思います。走力が劇的に上がったということはないと思いますが、硬いポールを使えるようになったのは、トレーニングの成果が出たのでしょう。バーベルを使用したウエイトはそれほどやっていませんが、練習で押してもらってでも硬いポールを使うことで、身体が慣れたのだと思います。跳躍練習が筋トレになったのではないかと」

「A標準の4m40を狙って練習をしていける自信を得ました」
■ポールと握り
「昨年までは145〜150ポンドで握りが3m85、今年は155〜160ポンドで握りが3m95。長さは14フィートのポールを使っています。他の人のことはよくわかりませんが、たぶん、女子では一番硬いポールを使っているのでは。県選手権が終わってすぐに確認しましたが、今より硬いポールは日本にないので、急いで取り寄せてもらっています。そのレベルのポールがあれば、(今日より高い記録を)跳べると思います。それまでに、今の流れで、しっかりと使いこなせるような練習をしておきたい」
■A標準
「4日前の県選手権で初めて挑戦して、そのときはまだ、ぼんやりした目標でした。今日、改めて4m40のA標準に挑戦して、自信が少し大きくなりました。明確に40を狙って、練習を続けていけると思います」

感動的なAに続く

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