2004/4/25 兵庫リレーカーニバル
同記録で優勝の畑瀬が日本記録に自信
2位の村川の所属は…

 男子砲丸投は野口安忠(九州情報大ク)がヒジの故障で欠場。村川洋平(泉大津AC)が2回目の17m08でリードすると、3回目に17m26の自己2番目の好記録をプット。3回目にも17m14と安定した投てきを続けた。対する畑瀬聡(日大4年)は4回目まで16m92が最高。

「右足首を3月中旬に捻挫してしまい、試合だと大丈夫なのですが、練習でビビってしまっています。それでも今日は、1投1投記録が上がってきて、5投目に17m21が出て行けるかな、と思いました。ただ、自分では思い切って行っているつもりでも、ちょっと腰が引けているようです。いくら試合で頑張っても、練習の影響は出てしまいます」

 最後の6投目で17m26で村川と並び、5回目のセカンド記録で上回って、畑瀬の「たぶん初めて」と言う同記録での優勝となった。

「今の状態で17m行くとは思いませんでした。冬場がめちゃくちゃ順調で、3月の捻挫は“なんでここで”と思いましたが、今日の結果で先が見えました。今、小山先生とも話しましたが、日本記録を狙うしかありません。そのための練習をします」

 日本記録は日大の先輩であり、故郷・福岡の先輩でもある野口が持つ18m53である。

 その日大勢が連勝を続けている日本選手権に、“打倒・日大”の意欲を見せるのが、筑波大出身の村川だ。今回は泉大津ACと地元の大阪関係の所属だが、練習は引き続き筑波大で行なっている。

「就職は近々、決まる可能性もあります。実業団です。でも、いつ決まるかは何とも言えません」

 昨年7月にビケンテクノへの就職が決まった宮崎久のようなケースになるのだろう。

「今日はトライアルで、距離は17mちょとでしたが理想の投げができて、意識しすぎて試合で硬くなってしまったのかもしれません。痛いところもあって、今日は1・3・4・6投目に集中しました。試合では一投も、カチッと合った投てきはありませんでした」

 少しでも記録を上げて、日本一が狙える期待を周囲に持たせて就職を決めたいところだ。


春季サーキット2004
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