2004/4/25 兵庫リレーカーニバル
沢野の屋外第一戦は5m40
3位の小林の所属が日体大に

 男子棒高跳は沢野大地(ニシスポーツ)に4月の日本最高記録(5m70)更新の期待もかかったが、低温に記録を阻まれた。5m40と国内では異例とも思える高さから跳び始め、1回目はバーの下を走り抜け。2回目でクリアしたが、すでにこの高さで「両脚がつっていた」と言う。この高さで優勝を決めると、続く5m60の1回目は時間内にスタートできず、2回目以降を棄権した。

「疲れを取りきれなかったのが失敗でした。ケガをしたら元も子もないんで、応援に来てくれた皆さんには申し訳ないのですが、やめさせていただきました」

 とはいえ、昨年のシーズンインが、好コンディションの静岡国際で5m40(安田覚に敗れて2位)だったことを考えれば、成長を確認できる屋外第一戦だった。

「去年とは段違いです。冬は(日大の)短距離ブロックとバンバン練習しました。冬場は距離を踏んで、3月4月の合宿から跳び始めました。量も質も上がってきています。力もスピードも。ピンポイントで1つの試合に合わせるより、いくつか重ねて感覚をつかんでいきたい」

 春季サーキットでは静岡国際に合わせているという沢野。昨年、5m60と学生時代の殻を破った東日本実業団にも、「もちろん出ますよ」ときっぱり。

 2位には日体大を卒業した有木健人(日体大AC)が入った。一昨年に5m40をクリアしているが、昨年は5m20がベスト。悪コンディションの中での5m30は好スタートといえそうだ。
 3位には“日体大”の小林史明が5m20で続いた。ミキハウス退社後、日体大AC所属で母校を拠点に活動していた前日本記録保持者は、昨年から日体大大学院に進み、今季から登録も日体大に。「さすがにインカレには出ません」ということだが。


春季サーキット2004
寺田的陸上競技WEBトップ