2004/5/28 日本選手権前もの
末續が日本選手権の出場種目を100 mに1本化
「今年のテーマは挑戦者。100 mで力を試したい思いが強い」


 末續慎吾(ミズノ)が日本選手権の出場種目を100 mに絞ることになった。
 本日夕方、日本選手権に向けた末續の抱負を、ミズノが文書で発表した。それによると、「エントリーの段階では決めていませんでしたが、強化練習を終えた時点で、高野先生とも相談したうえで100mに絞ることを決めました。100、200ともいける状態ではありますが、今年のテーマは挑戦者ということで、100mで自身の力を試したい、という思いが強いためです。冬季練習から追い込んできたものが、どんな結果になるか自分自身でも楽しみな部分があります」と、絞った理由や経緯を説明している。

 国際グランプリ大阪の4×100 mRで左大腿裏に違和感を覚え、100 mを欠場。違和感の原因は、末續自身かつて経験したことのないスピードを体感したからだと分析している。「“このスピードを扱えるようにならないといけない”という思いもあり、今回は100mへ取り組むこととしました」
 左大腿後部の状態は現在、問題ないという。大阪の4日後から動きのバランスを整える軽い練習を始め、その後は2週間の強化練習。「これは質も量も高めた練習で、特に最大スピード感覚を呼び起こすためのものと、日本選手権以降の試合を見据えたトレーニング」だったと言う。「当初は大阪で出すはずだったので、そろそろ火をつけないと…という気持ちです。一回火がついたら、かなりいける手ごたえを感じています」と、自信も見せている。

 日本選手権の狙いは記録的なものでなく、「今までで一番良かった走り以上のものが出来るかどうか」だと言うが、その走りができ、風などが普通の状況なら、9秒台が出ていることになる。

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