2003/11/14　東京国際女子マラソン
前々日共同記者会見　外国３選手
「目標は２時間29分以下のタイム」（ロバ）
「高橋に付いていくかどうかは、スタート後の状況次第」（アレム）
「３位だった昨年よりいい状態。自己新でオリンピック代表に」（ティモフェエワ）

Ｑ．（代表質問）この大会に向けていつからどこで、準備をしてきたか。現在の調子は？　目標順位とタイムは？
ロバ　この大会のために２カ月、練習してきました。目標は２時間29分以下のタイムです。
アレム　いい結果が出せるように準備してきました。去年はケガをしていましたが（４位・２時間29分31秒）、今年は治って、いい準備ができました。去年よりはいい状態です。
ティモフェエワ　10月にロシア南部の＊＊＊＊＊＊＊で高地トレーニングを行いました。昨年（３位・２時間26分45秒）もいい状態でしたが、今回はこれまでよりもいい状態です。自己新を目指しています。オリンピック代表に選ばれるような走りをしたい。
Ｑ．（代表質問）アテネ五輪代表はどう決まるのか。この大会が代表選考に関係するのか。
ロバ　タイムで選ばれます。いい走りをして、いいタイムで走った選手が選ばれるのです。それは、どの大会でもかまいません。したがって、この大会で我々がいい走りをすれば、可能性はあります。
ティモフェエワ　ロシアのマラソン代表選考は、今年の９月１日から来年の５月までの間に、選考を希望する選手は２回までマラソンを走ることができます。２回のタイムの上位３人が選ばれます。私は今回が１回目の出場です。ここでいい結果を出し、代表に選ばれたい。
Ｑ．（代表質問）高橋尚子選手が２時間20分を切るペースで走ったとき、それに付いていきますか。
ロバ　高橋選手がそういう状態にあるのはいいことです。速いペースであれば、２時間15分もあり得るでしょう。私自身に関して言えば、状況次第です。スタートしてみないと何とも言えません。
アレム　私も同じです。状況を見てから、自分のコンディションを見てから、ついていくかどうするのか決めることになります。
ティモフェエワ　正直に言って、私には２時間20分を切る準備ができていません。自分のペースを守り、自己新を目指して走ります。
Ｑ．４年前のロバ選手と今の高橋尚子選手が、五輪連覇を狙うという点で同じ立場ですが、五輪前の現在のポイントとして、どんなことが挙げられますか。
ロバ　２回連続優勝するのはいいこと。人間誰であれ、２回連続で優勝することを嫌う人はいません。高橋選手がそれをできれば、素晴らしいことだと思います。しかし、特に彼女に対して今、こうしたらいいとアドバイスすることはありません。
Ｑ．シドニー前にご自身、こういうことができたのに、あんな障害があったと、今だから思えることは？
ロバ　とにかく優勝することを考えていました。それに向けて、ずっとトレーニングを続けていました。しかし、思った通り走れず、トレーニングの成果を思ったように出せませんでした。
Ｑ．アレムさんはアベラ選手と結婚されたことで、気持ちやトレーニング面など、環境が充実したところはありますか。
アレム　結婚前も結婚後も、同じです。それほどの違いはありません。同じようにトレーニングをしています。
Ｑ．アベラ選手がケガをされましたが（世界選手権を欠場）、競技者として、奥様として、どう接しているのですか。
アレム　彼は故障でしばらくトレーニングも中断していました。あまり気に病まないように、悩まないようにアドバイスをしました。今はトレーニングを再開していますが、故障中はとにかく、気に病まないように言い続けました。
Ｑ．ティモフェエワ選手は、ここでどのくらいで走れば、ロシアの五輪代表３人に入れそうだと考えていますか。
ティモフェエワ　２時間25分台を出せば、おそらく大丈夫でしょう。

※ボテザン（ルーマニア）が要注意ではないか、という意見も聞かれました。

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