2004/3/13 名古屋国際女子マラソン
前日共同記者会見
「(五輪を)あまり考えすぎると、今できる走りよりも欲が出てしまいそう」(土佐)
「遅い展開になったら自分なりにレースを組み立てたい」(大南敬)
「1本1本のポイント練習を、レースをシミュレーションした」(橋本)
「今までマラソン練習をやってきたなかで、一番いい状態」(田中)


Q.現在の調子と、今回のレースに向けた練習がどんなものだったか、練習を終えてみての手応えはどうか、課題はあるのかなどをお教えください。
プロコプツカ コンディションは普通に良好、といった感じです。
土佐礼子 普通です。
大南敬美 調子は、まあまあです。
橋本康子 体調はまずまず良好です。
田中めぐみ 今までマラソン練習をやってきたなかで、一番いい状態です。
Q.練習についてはどうでしょう?
プロコプツカ ポルトガルで12月からキャンプを置いて練習を積んできました。先月は月に900kmを走り込み、状態もとてもいいです。
土佐 いつも以上のマラソン練習はできていませんが、今の状態でできることはやってきました。自信をもって走りたいです。
大南 徳之島で1月初めから2カ月、合宿してきました。1月中は思った練習ができませんでしたが、2月に入ってアップダウンも含めしっかり走り込めました。明日のレースが楽しみです。
橋本 昨年のベルリンも今回の名古屋を見据えてやってきたこと。ベルリン後には2回昆明で合宿し、風対策も含め、練習を積んできました。
田中 年明けから昆明で合宿し、これまではできなかった長い距離走もしっかり走れました。練習はかなり順調にいったと思います。
Q.レース運びや目標順位・タイムなど、抱負をお願いします。
プロコプツカ 自己新記録を狙います。優勝できたら最高ですね。
土佐 タイムや順位は自分でも想像つきません。スタートして、どのくらいで走れるかを、自分でも楽しみにしたい。
大南 レースの流れに乗って、自分の走りができたらと思います。
橋本 レースの流れに乗って、体と相談しながら走ります。
田中 こういうレースをしたい、と特に考えているわけではなく、どんなレースにも対応できるように走りたい。具体的な目標順位はありません。
Q.スローペースとなった大阪をどう見ていましたか。もしも今回、同じようにスローになったらどうしますか。
土佐 大阪は見に行っていました。選考会ということで、色んな展開が考えられるのかな、と思いました。
大南 大阪のレースは皆さん、勝つことに重点を置いて走っていたので、遅い展開になったのかな、と思います。もしも明日、遅い展開になったら自分なりにレースを組み立てたい。
橋本 どんな流れになっても、自分が納得できる走り、ゴールで納得できるレースにしたい。
田中 大阪のときは昆明にいたのでレースのことはよくわかりませんが、遅い展開になっても勝たないことには意味がないので、自分なりのレースをしたいと思います。
Q.このレースに向けた練習の中で、課題として取り組んできたこと、克服しようとしてきたことは何でしょうか。
土佐 とにかく故障しないってことが一番でした。
大南 私も、脚の故障が治るようにと、練習してきました。
橋本 選考レースということで色んな展開が考えられます。レースの流れを予想して、1本1本のポイント練習を、レースをシミュレーションしてこなしてきました。
田中 今まで、ちゃんと練習を積んでマラソンに出たことはなかったんです。まずは距離を十分に積むこと、そして、すぐに故障するので練習後のケアをしっかりすること。その2つに特に気を遣って練習してきました。
プロコプツカ トレーニング・キャンプで体力作りを目指してやってきました。トレーニングの量を増やして、基礎体力作りに重点を置きました。
Q.オリンピックに懸ける思い、代表になりたい思いは、どのくらいありますか。
土佐 (オリンピックへの)思いはあります。が、あまり考えすぎると、今できる走りよりも欲が出てしまいそうなので、あまり考えないようにしています。
大南 4年間ずっと目標にしてきました。すごく行きたいのですが、今は明日のレースに集中したい。
橋本 まずは、この1本を走らないと、先が見えません。まずはこの1本に集中します。
田中 シドニーで一度(オリンピックに)出させてもらって、トラックとは違うと思いますが、あの雰囲気の中でもう一度走ってみたい気持ちは、すごくあります。
Q.選考レースがすでに3つ終わっていて、今回このタイムを出さないといけない、あの選手のタイムを意識しているという、記録的なターゲットはありますか。
土佐 たぶん、自分のことで精一杯で、タイムや人のことは考えられません。
大南 今はどれだけ走れるかわかりません。ベストを尽くしていい走りをしたい。
橋本 自分の中ではタイムと言うより勝ち方、流れが大事だと思っています。納得のいく走りをしたいですね。
田中 今までの選考会の人たちは意識していません。とにかく最低でも、自己記録を出せるように頑張りたい。


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