2004/3/14 名古屋国際女子マラソン
土佐のレース後会見
「脚の状態に不安はありましたが、開き直りました」
「自分でも驚いています。今の状態で出せる力は、全て出せました」


Q.すごい展開のレースでしたが、振り返っていかがですか。
土佐 本当にどういうレース展開になるのかわからなくて、走り出してみないとどのくらい(の状態)なのかもわからなくて、リズムに乗れたら自分のペースで行こうと思っていました。ラストは見える位置なら抜けるチャンスはあると思って、一生懸命追いかけました。
Q.田中さんにリードされてもあきらめなかった?
土佐 マラソンは最後までわかりません。ラストが勝負だと言い聞かせていました。
Q.ご自身で優勝と2時間23分台をどう評価されていますか。
土佐 もうホント、自分でも驚いています。今の状態で出せる力は、全て出せたと思います。
Q.700日ぶりのマラソンという点は、どう感じましたか。
土佐 スタートしてから、マラソン走っているんだ、マラソンって面白いんだ、と感じていました。
Q.鈴木監督はアテネ五輪選考の見通しをどう思っていますか。
鈴木秀夫監督 色んな条件があると思いますが、(選考レース最速の)23分台で走ったわけですし、前半から自分のレースもしました。気温もある程度あるなかで、粘ることもできた。前々から言っていたように、土佐は上り下りも強いし、暑さもしのいで行けるタイプ。アテネのコースを見て、土佐にピッタリだと思いました。絶対に選んで欲しいですね。これだけ頑張って選ばれなかったら、ちょっとやりきれないですね。
Q.土佐さんは選考に対して自信は?
土佐 力を全て出し切りました。今は(マラソンで)初めて優勝できた嬉しさだけです。
Q.どういう気持ちで1日待ちますか。
土佐 選ばれたいです。待ちます。
Q.終盤で粘れたのは、何が力となりましたか。
土佐 故障で不安がずっとあって、色んな気持ちでスタートラインに着きました。お世話になった人、応援してくれた人のことを思って走っていました。
Q.脚の状態はどうでしたか。
土佐 脚は重いと思うと重くなります。まだ行ける、まだ軽いと思って走っていました。
Q.田中さんを抜いたところは?
土佐 ここで一気に行かないと、またやられちゃうと思って行きました。
Q.後ろが怖かったですか。
土佐 あまり考えませんでした。自分のリズムに乗っていたので、そのまま行けると。
Q.マラソンに出られなかった2年間は長かったですか。
土佐 長かったです。
Q.(質問不詳)
土佐 故障している間、監督も放っておいてくれて、マイペースでやらせてもらいました。その間、チームのみんなが頑張って、刺激と励みになりました。
Q.引っ張る形になりましたが、精神的にきつくなかったですか。
土佐 万全の状態なら、自分でガンガン行きたかったのですが、今回はスタートしてみないとわかりませんでした。スタートしてみたら前にいて、不安もありましたが、行けるところまで行こうと。どうせ不安なんですから。
Q.タイムはどう意識しましたか。
土佐 タイムは全然見ていませんでした。ゴールまで予想しないで走っていました。
Q.レース中、どこが一番きつかったですか。
土佐 だいたい、(どこも)きつかったですけど、ラストはきつかったですね。
Q.家族やチームメイトから、何と言ってもらって送り出されましたか。
土佐 楽しんで、っていうのと、メゲていたので開き直れ、と。マラソンは何があるかわからないから、と。ホント、開き直りました。
Q.いつ、開き直りましたか。
土佐 昆明から帰って、まだ、うだうだ考えていました。ダメかな、とか。でも、色んな人に渇を入れてもらって開き直りました。名古屋に入った頃は、スッキリしていました。


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