2004/3/6 びわ湖マラソン
前日共同会見
「ここ2〜3週間で体調は理想的な上がり方をしてきました」(森下)
「最低限の練習量は走りますが、なるべく疲れを残さないようにやってきました」
(武井)
「体調はずっといい状態が続いていて、最後の調整でさらに上げることができました」
(小島忠)
「最後の最後まで生き残ることだけを考えて、レースをしたい」
(佐藤)

Q.びわ湖に向けての練習はいつから、どこで行ってきたか。そして現在の体調はどうか、併せてお願いします?
森下由輝 12月から3カ月のメニューを組んでもらって、それをこなしてきました。主に延岡で練習してきました。体調は一時、すごく下がってどうなることかと思いましたが、ここ2〜3週間で理想的な上がり方をしてきたので、面白いレースができるんじゃないかと思います。
武井隆次 いつも通り、3カ月前から走り込みに入りまして、その中で1月に石垣島、2月に宮崎と、2回の合宿を行なってきました。いつも通りに順調にメニューをこなしてきて、体調もだんだんと上がってくる感じなので、自分が考えている通りのレースができる態勢にはあると思います。
小島忠幸 (12月の)福岡を走っているので、ニューイヤー駅伝が終わってから、びわ湖に向けて取り組んできました。体調はずっといい状態が続いていて、最後の調整もその体調をそれ以上に上げることができました。
佐藤敦之 12月から練習を開始しました。場所は広島市内と、山口県の大島と、あと宮崎でトレーニングを行いました。体調は、これで5回目のマラソンとなるんですが、4回出たマラソンと同じくらいだと思います。普通です。
Q.練習で一番ポイントを置いてきた点は、どんな点か教えてください。お願いします。
森下 ポイントというか、与えられたスケジュールをできるだけ、きっちりこなす形でやってきました。万遍なくやれればよかったんですが、内容的にはこれまでのレースと遜色ない練習になったと思っています。
武井 練習やってて心掛けた点は、だんだん歳もとってきているので、それに合った練習方法をということ。マラソンを走るだけの最低限の練習量は走りますが、なるべく疲れを残さないようにやってきました。
小島 練習スケジュールをしっかりこなすことが、1つのポイントでした。調整に入ってからは、自分なりに追い込みすぎないようにやってきました。
佐藤 今回はスタミナ重視のトレーニングをしてきたわけですが、急激に量を増やすのでなく、これまでのマラソントレーニングに質・量とも少しずつ上乗せする感じで練習してきました。
Q.アテネ五輪の最後の選考レースになりますが、目標タイムと順位、五輪に向けての意気込みを改めてお願いします。
森下 世界選手権(01年エドモントン大会)以降、オリンピックを目標としてやってきました。ここ2〜3年の集大成という気持ちで選考レースに臨むわけですが、タイムとか色々クリアしないといけない条件もあると思いますが、僕としてはレースの流れにきっちり乗ってレースを進め、その中で自分が勝てるところのチャンスを見つけていって、*****していきたい。
武井 オリンピック予選に参加するわけですから、目標としては1つしかなくて、代表に選ばれることだけです。その最低条件である日本人トップっていうのを目指して、終盤まで流れに乗っていきたい。タイムとかそんなに設定しないで、とにかく流れに乗って走ることと、*****たいと思います。
小島 オリンピックを目標にやってきたので、レースの流れにしっかり乗って、優勝を目標に頑張りたいと思います。
佐藤 オリンピックを目指しているので、最後の最後まであきらめず、トップでゴールしたいと思います。タイムは、特に設定していません。
Q.ペースメーカーのいなくなる30km以降、どのような最後の勝負をかけようと思っているのか、聞かせてもらえますか。
森下 レースの中で誰かが仕掛けていく場面とか、色々出てくると思いますが、レースの流れに臨機応変に対応していきたい。今のところ、こういうふうにレースを描いている、というのはないんですけど、走りながら考えていきたいと思います。
武井 レース終盤まで残っている選手には、みんな余裕があると思うんですが、余裕のある者同士の中でも、スパートする時期の違いで結果が変わってきます。そういうところを見誤らないようにレースをしていきたい。
小島 ペースメーカーのいなくなる30km以降、レースがどう動いてもしっかりそれに対応できるように、レースをしていきたい。
佐藤 最後の最後まで生き残ることだけを考えて、レースをしたいと思います。

 今回の会見は共同で行う時間を短めにし、上記会見のあと、4人バラバラに個々の取材が行われた。また、会見後には河野匡陸連長距離・マラソン部長から、明日のペースメイクについて説明があった。
「福岡、東京と同じ5kmを15分05秒前後を目安に、30kmを1時間31分以内でと指示を出しました。明日の11:30にファイナル・コンファメーション(最終的な確認会議)をします。寒いが風は吹かないとの予報なので、今のところは2大会と同じペースを踏襲する予定です」


男子マラソン2003-04
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