2004/3/7 びわ湖マラソン
小島忠が日本人トップの2位、2試合連続自己新&連続8分台
レース後のコメント集


1位・2時間07分42秒 J・リオス(スペイン)
「37kmから優勝を意識した。コースが平坦で記録を出しやすかった」
「コースが平坦で記録を出しやすかった。勝因はペースメーカの素晴らしい働きを挙げたい。スタート前は風を心配していたが、前半は追い風で上手く走れた。優勝を意識したのは37kmから。抜け出したいと思うようになった。アテネ五輪はマラソンで出場したいが、スペインはレベルの高い選手がまだ数回、レースに出る機会がある。それを待つしかありません。(後半)向かい風となったところで、ペーニャ(スペイン)の大会記録を破りたいと思っていました」

2位・2時間08分18秒 小島忠幸(旭化成)
「今回が11回目ですが、マラソンの面白さがわかりました。この経験が次に生きると思います」
「監督から佐藤敦之選手をマークするように言われていました、出るだろうと予測はしていました。実際に出てからも、どんどん行ってくれという気持ちでした。(旭化成が連続代表して代表を送り込んでいることは)最初は意識していませんでしたが、記者の方に言われるようになり、考えるようになりました。レース中は旭化成の応援の方が多くいましたから、それは頭にありましたね。
 腕時計をしていませんでしたし、車の時計も見ていなかったので、どういうタイムか知らずに走っていました。(去年の)福岡からですね、監督と話してタイムを見ないようにしました。そうすることでタイムの上下動や、どんなペースで行っているとか、気にしなくてすむようになりました。トラックに戻ってきて、もしかして7分台もと、初めて知ったんです。
 兄(小島宗幸)も調子を上げていたので、ある程度は一緒に行けると思っていました。できれば、2人とも上位でゴールしたかったですね。兄が後れ出したのは気づきませんでした。僕より粘るタイプなので、落ちてもまた上がってくると思っていました。
 終盤になって駆け引きをしたり、優勝争いをする場面にいられるようになったことが、過去になかったことで、(福岡、今回と)楽しく感じています。今回が11回目ですが、マラソンの面白さがわかりました。レースをしている実感、チャンスがあれば行けるという興奮。この経験が次に生きると思います」

※陸上競技マガジン4月号にもコメント掲載(そちらの方がメインの内容)

4位・2時間08分36秒 佐藤敦之(中国電力)
「アホなレースをしてしまった。ポーンと前に行くか集団の中に戻るか、どちらかにすればよかった。中途半端でした」

「今は悔しいのと、アホなレースをしてしまったという後悔があります。(渡辺真一が後ろに下がった)成り行きでしたけど、なんであそこ(31km手前)で出てしまったのか。ポーンと前に行ければ、出てもよかったのでしょうけど。集団の中に戻るか、どちらかにすればよかった。中途半端でした。小島さんもラスト3kmくらいは止まっていて、残り2.195kmはほぼ同じタイムなんです。我慢するレースができていればと思いますね。
 (先頭に出たところでは)ペースを上げて人数を絞り、誰かが出たらそれについていこうと思っていました。実際、4人になり、いい展開になったと思ったのですが、36km過ぎから苦しくなってしまいました。結局37kmで離れましたが、リオスのペースがそれほど上がっているわけじゃなく、イーブンで押していただけ。それに付けなかった自分が、力がなかったということです。
 ただ、そこまでの余裕度という点では、これまでのマラソンとは全然違っていました。今まで、距離への不安がありましたが、それも今回は感じませんでしたし。自己新が出た部分だけは、去年よりも評価していいと思いますが、マラソンは勝負、最後まで残れないと意味がない。それが37kmで離れてしまったのですから、悔しいですね。
 次のオリンピックは30歳のとき。今は競技年齢も上がってきていますし、脂の乗りきったところだと思います。4年間で1回くらいは海外のマラソンも経験したい。世界選手権もあるので、その兼ね合いの中でということになりますが。あとはスピードを付け直すこと。今はまだ終わったばかりで整理ができていませんが、4年間あるので計画を立ててやっていきたい。これまでは世界選手権が(すぐに)ある、オリンピックがあると計画を立てる余裕がありませんでしたが、今後を見通せる力はついたと思います。監督と見通しを立てて、取り組んでいきます。ここまでの4年間よりも、次の4年間の方が絶対に強くなれるはずです」


男子マラソン2003-04
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