2004/12/12 全日本実業団対抗女子駅伝
姉妹出場4組の成績は姉が優勢
大山&小川、姉同士が6区で区間新
「普段はボーっとしているのに」
(大山妹)

 今大会の姉妹選手は判明している範囲で、以下の通り。いずれも、上段が姉、下段が妹である。

選手 所属 区間 区間順位 備考 チーム順位 年齢
大山美樹 三井住友海上 6区 区間1位 区間新 1位 25
大山香織 ノーリツ 5区 区間11位 15位 22
小川清美 京セラ 6区 区間1位 区間新 2位 23
小川美智子 京セラ 控え 2位 20
尾崎朱美 資生堂 2区 区間6位 3位 27
尾崎好美 第一生命 5区 区間8位 10位 23
松岡範子 スズキ 1区 区間3位 5位 25
松岡裕子 スズキ 2区 区間5位 5位 21
大南博美 UFJ銀行 3区 区間12位 7位 29
大南敬美 UFJ銀行 5区 区間6位 7位 29
宮内洋子 沖電気 6区 区間5位 14位 21
宮内宏子 沖電気 1区 区間10位 14位 21
真鍋裕子 四国電力 1区 区間15位 25位 25
真鍋陽子 四国電力 3区 区間21位 25位 25

 双生児姉妹は表の下から3組だが、今回は年齢の違う姉妹選手に注目した。表からわかる通り、別々のチームの姉妹が2組、同じチームの姉妹が2組。姉妹といっても経歴はまちまち。大山姉妹と尾崎姉妹は姉が高校卒業後に大学に進学したのに対し(大山姉が立命大、尾崎姉が順大)、妹は直接実業団入りしているし、この2組は高校も違う。松岡姉妹は現在同じチームだが、妹が城西短大を経て入社している。小川姉妹だけが同じ高校から同じチームにと、まったく同じ道を歩んでいる。
 肝心の競技力だが表の成績を見てわかる通り、現時点では姉の方が“姉たるところ”を見せている。唯一タスキリレーが実現した松岡姉妹は、姉の範子が1区で区間3位の好走。大山姉妹と小川姉妹に関しては、姉同士が6区でデッドヒートを展開してともに区間新(尾崎姉妹に関しては、最短区間と最長区間だったので判断しづらいのだが、昨年、姉が2区の区間賞を獲得している)。

 大山香織は姉の快走について次のように話していた。
「どこで、あんな闘争心を身につけたんでしょう? 普段はボーっとしていますし、特に陸上競技について熱く語ることもないんですけど」
 入社前から姉の方が競技歴では勝(まさ)っていた大山姉妹。高校も姉が強豪の須磨学園高なのに対し、妹は須磨友が丘高。しかし、美樹が立命大を経て三井住友海上に入ったこともあり、実業団入りは香織の方が1年早かった。
「中学・高校では“お姉ちゃんはあんなに強かったのに”と、よく比べられていました。でも、実業団に入った頃から“自分も頑張っているんだから”と、それが気にならなくなりましたね。大学よりも実業団はしんどいと思いますけど、ちゃんと走れたら楽しいですから。1回は姉に勝ちたいですね、できれば同じレースで」
 2人の練習が順調に進めば、1月の大阪国際女子マラソンが次の直接対決になる。


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