2004/2/21 日中対抗室内横浜大会
近藤が室内日本歴代2位の4m10
助走変更で好結果
「本当に跳びたい、本当に行きたい」


 女子棒高跳は2位だった南野弥生(札幌手稲高)が高校生ということで、どうしても注目はそちらに行きがちだが、近藤高代(長谷川体育施設)も4m10の室内日本歴代2位。2人ともその高さまでノーミスで一歩も譲らぬ好勝負だった。まして、近藤にとって南野は、同学年の好敵手・小野真澄(札幌陸協・屋外4m21&室内4m30の日本記録保持者)の高校の後輩。さぞかし意識したのかと思ったが…。
「自分のことに集中していて、終わってからもしかして2人とも“×(バツ)なし”と気づきました」

 この日、近藤が特に意識していたのは助走の、この冬に変更した部分。
「合宿の16歩助走ではいいイメージができているんですが、18歩の全助走だった今日はしっくりきません。自分の中では50点の出来。4m00も4m10も“なめた跳躍(身体がバーをかする跳躍)”でラッキーでした」
 グリップは確実に10cmは上がっているという。走り方を変えた結果、高く持つことができるようになったという。
「ポンポン跳ぶような走りだったものを、前に進む感じに変更したんです。最後の8歩でポールを倒しながら加速していって、高い入りをイメージしているのですが、それがまだできていません」
 使用するポールもまだ、昨年屋外で使えていたものより「1つ下」(近藤)のものだが、屋外では「2ランクくらい上」のポールを使えるはずと予想している。

 小野が屋外で出てくるのか知っているかを質問すると、「水戸には出てくると思うんですが」と、さして気にしている感じではない話し方。ライバルの動向よりも、自分の跳躍が大事。それも最終的には、オリンピックにつながる結果を出すことが目的だ。
「B標準の4m25も、Aの4m40も意識しています。(女子棒高跳の五輪代表)第1号というより、世界に出てみたいんです。オリンピックというよりも、あの場に出てみたい。本当に跳びたい、本当に行きたい。それだけです」


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