2004/11/6 全日本大学駅伝前日
主要大学監督コメント

日体大・別府健至監督
「(1・2・3・4区は)これがセオリー、普通かなと思いました。色気を出して小細工しても仕方ありません。(4区が終わってトップに)そうなっていればいいのですが、出雲ではいいイメージばかり持って失敗してしまいました。1区で26秒遅れてしまって、それを後ろの5人で詰めていこうと考えたらよかったのに、『じゃあ、俺が26秒を取り戻そう』と、一気に行く選手が多かった。過信、慢心があったのでしょう。駅伝の鉄則を忘れていました。今回もいいイメージは持っていますが、少々遅れてきても全員でカバーする気持ちを持ちたいと思います。
 5・6・7区も全員、期待している選手たち。今後に向け、練習通りの走りをしてくれたらいいと思います。6区の岩崎は練習では抜群に強いですから、結果を出して自信を付けたら面白い選手です。保科は出雲(6区区間7位)で集中して走れなかった。トラックの成績はともかく、駅伝での実績はまだない。
 僕自身(出雲では)3位以内をと思いましたが、我々はまだ優勝したことがないんです。やるからには優勝を目指して練習を積んでいきますが、レース前になったら、普段通りを心掛けるだけ。あまり考えると、出雲のようになってしまいます。失うものは何もないのですから、チャレンジャーとして、普段通りの走りをするだけです」


駒大・大八木弘明監督
「3区に鈴木(俊佑・出雲2区3位)を、とも思いましたが、ケガをしてしまいました。ここで試して箱根で、と思っていたのですが、今回は僅差の勝負になるでしょうし、本当に悩みましたが、今回は1年生を外して上級生でやろうと。村上は初の(学生)駅伝です。やることはやっていますから。
 鈴木以外はみんな、補欠も含めて万全です。(7区)糟谷の2区も考えられました。2区の斎藤も調子がいいし、集団で展開したらあいつにはいいんじゃないですか。4区の田中は1人で行った方がいいかもしれません。
 明日は4区までトップ集団にいたら面白いですね。(5・6・7区を考えたら)抜け出せるかもしれませんが、4区までが結構厳しいですね。前半で来そうなのは日体大、東海大、順大。日大とトントンで行けたら面白いですよ。2区をどのくらいの差で乗り切れるか。
 8区の塩川も、モカンバ(山梨学院大)、保科(日体大)と区間賞争いができると思います。中大も7区あたりまで前にいるかもしれません。20〜30秒差なら面白いですね」


東海大・大崎栄コーチ
「今年は1・2・3区がヤマかな。見る方は面白いでしょうね。1区でバラけずに、2区でドバっという展開になりそうです。(故障上がりだが)2区の伊達は、かなりいいですよ。2区で決まらなければ、3区ですね
 順大、日体大が前半は行くでしょう。後半は駒大が強い。(東海大は)どこでしょうね。(目標は)3位ですね。でも、シードを取りたいという意味では6位ですかね」


順大・仲村明駅伝監督
「1・2・3区で先手を取って、流れに乗りたい。
 (出雲に出られなかった4区の)長門はまだ完調ではありませんが、ロードが得意で本人も『ロードなら負けない』と、強い気持ちを持っている。練習もそこそこ積めているし、1週間前の順大記録会でも29分47秒とまずまずだった。(5区の)清野は少しストレスの少ない区間にしました。
(松瀬が7区なのは)粘りがあって1人でも淡々と走ることができる。ハーフマラソンで関東、日本両インカレに入賞しているのは伊達ではありません。(8区の)今井は9月くらいは不安がありましたが、この1カ月で変わってきました。夏にコツコツと走ったことが現れたのでしょう。1週間前の記録会は29分07秒で、チームでもトップです。
 欲を言えばリードして8区につなぎたいが、前が見える位置で今井に渡したい」


中大・田幸寛史駅伝監督
「4区までで先頭に立つのが1つの目標です。4人とも出雲から上手く体調を維持しています。(2区の1万m高校記録保持者の)上野も、体調的には変わりませんが、ケガからの回復という点で4週間違いますから、体力的には戻ってきています。
(5・6・7区で他校より有利に)ならなきゃいけないでしょう。前(トップ)で1人で走るにせよ、後ろで単独走になっても走れる責任感のある4年生を配置しました。チームの戦略を理解した選手たちです。(4区を28分44秒53の高橋にして、8区を池永としたのは)池永も十分に力があるし、アンカー勝負になっても期待できます。
 出雲より長くなった方が、自分たちの持ち味が発揮できます。中大は過去2位が最高で、勝った経験がありません。今の選手たちはトップ争いを経験していませんから、本当の勝負の厳しさがどんなものか知らないわけですが、全日本の冠の付く大会ですから当然、勝負に行かないといけません」


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