2004/11/7 全日本大学駅伝
4・6・7位校監督コメント

4位・山梨学院大
上田誠仁監督コメント
「“求めて、挑んで、這い上がった”といえる結果」
「4区がもうちょっとですね(43分11秒で区間13位)。42分ちょっとで持って来られたら、少し上位が見えたのですが。よかったのは1区の森本です。予選会翌週の1万mで、後半を上げて29分10秒で走っています。体力的に、いい戻しができてきたと思いますね。向井や大越など、体調不良で起用できない選手も出てしまいましたが、その分、吉田たちが力を発揮して、いい走りをしてくれました。不安があったのは、気負うところのある荒木(3区)ですが、1区・森本、2区・小山がいい位置で持ってきてくれました。
 今回は片貝、川原、小陣、矢崎、飯上と(過去にメンバーだった選手たちを)起用できませんでした。飯上はエントリー後に29分20秒くらいで走ったんですけど。力がなくて外れたのではなく、状態が悪くて外れたのです。最後のポイント練習で走れない者は、起用しない方針にしました。これまでだったら、こいつなら残りの期間で上がってくるよな、という選手は起用していましたけど。ニューフェイスが台頭する土壌はできたかな、と思います。その点、金子は予選会後にきっちりポイントを押さえて、上がってきましたから。
 当初は15番目くらいのチームだよ、と学生たちには言っていました。そこからヒト桁順位、シード権と、どこまで這い上がれるかが課題でした。“求めて、挑んで、這い上がった”といえると思いますので、今年のテーマに沿ったパフォーマンスをやってくれたかな、と思います。箱根の予選前は、『山梨学院は選手が揃うのですか』と、言われたくらい。逆境のときほど、強いチームでありたいですね。
 箱根に向けてもしっかりチーム内で競争して、あとは特殊区間(山登りの5区と山下りの6区)をどうするか、ですね。駒大の流れの中に入っていって、なおかつ、飲み込まれないようにしないといけません」


6位・日体大
別府健至監督コメント
「ギラギラした部分が足りない。駅伝本番となったら無心になれていません」
「今日は60点ですね。結果が全てですから、レースの結果を謙虚に受け止めて、何がいけなかったのかをもう一度、足元を見つめ直したいと思います。力がないのに優勝候補の一角と言われて、勘違いしていた部分もあったと。“慣れ”なんでしょうか。去年は無心に行けたのに、今年は変なふうに考えすぎてしまっているのかもしれません。ギラギラした部分が足りません。去年は、力はなくても、気持ちで向かって行っていました。
 2月、3月のロード、インカレと無心でやって結果が出て、駅伝本番となったら無心になれていない。緊張する選手たちじゃないと思うんです。
 鷲見と保科は、風邪をひいたりと、走る以前にミスがありました。鷲見が先頭に立ったのは、そういうスタイルというか、スタート直後に脚が動くタイプなんです。北村はあんなものでしょう。あれが力だと思いますが、走りがちょっと重かったですね。1年生対決は意識していたと思いますが、それが原因じゃないと思います。鳴り物入りで入ってきても、そう簡単には走れないということでしょう。3区の四辻にはもう一度、奮起してもらいたい。
 よかったのは6区の岩崎、7区の鶴留ですね(ともに区間2位)。2人とも練習通りの走りをしてくれました。暑くなる時間帯だったので、前半を抑えて後半に上げていきました。それに、表情が落ち着いていました。20kmの距離につながっていくとは限りませんが、本人たちには自信になったと思います。
 本当にもう1回、基本に立ち返ってやり直す必要があります。出雲、伊勢とこういう結果になって、口で言われるよりも何より、選手たちが一番、感じるところがあるはずです。こんなもんじゃない、と本人たちが思うかどうか。ハートの部分をきちんとやっていけば、戦えるはずです。僕自身も、やってきたことをもう一度、点検しないといけません」


7位・神奈川大
大後栄治監督コメント
「1区間でも2区間でもダメになると、駅伝はダメ」

「悔しい7位ですね。出雲よりプラスですが、3つ順位が上がってシードに(迫って)どうこうより、1区間でも2区間でもダメになると、駅伝はダメだということです。ほぼ、設定通りのタイムで行けているのですが、7区だけ1分遅かったですね。そこだけ、自分の走りができなかったのだと思います。そのちょっとが(その後の区間に影響して)命取りになることもある。かつて、箱根でも伊勢でも、大崩れして痛い目を見ています。20〜30秒悪いだけで、ガタガタっと来てしまうのです。うちのチームに甘さがあるということで、今、それを克服しようと必死に取り組んでいます。
(全員が区間4位から9位の間という点は)昨年、駅伝が(出雲と全日本に出られず)1本だけだったので、久しぶりの駅伝という選手もいて、入り方に慣れていないのかな、ということも感じました。前半で突っ込みすぎてもダメなのですが、抑えすぎてしまったかもしれません。前半でもう10〜15秒の貯金ができたかもしれませんね。ウチらしいと言えば、そうなのですが。
 箱根は距離も長くなりますし、特殊区間もあります。しっかり準備をして、見せ場を作りたいですね。ウチも、隙を見せなければチャンスはあります。まずは自滅しないことです」


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