2004/12/3 福岡国際マラソン前々日
福岡国際マラソン共同会見
「世界選手権でメダルを狙える走りをしたい」(尾方)
「東京は自信にもなったが、1位と2位ではまったく違うことを思い知らされた」(大崎)
「大崎と一緒にやって、いい練習ができた」(清水)
Q.(代表質問)今回の目標と、現在の体調は?
尾方剛 昨年はしょうもなく馬鹿なことをして、****の低いレースをして、勝てたレースをダメにしてしまいました。今年はちゃんと走って、勝てるレースをしたい。調子はまあまあです。
大崎悟史 目標は2時間7分台です。ここまで順調に練習をこなしてきました。
清水康次 ここ2レース、いい走りができていませんので、今回の福岡はきっちり走りたい。調子は、大崎同様順調に来ています。まずまずの仕上がりです。
Q.(代表質問)レースのポイントはどこだと思いますか。また、どんなレースをしたいと思っていますか。
尾方 ペースメーカーが30kmまで引っ張ると思うので、30km以降がポイントになると思います。できれば(そのまま)3分ペースで押していきたいですね。集団の流れで。
大崎 尾方さんと一緒で30km以降がポイントになります。30kmまでいかに余裕を持っていくか、そこからどう勝負できるか、だと思います。
清水 僕の場合、どんなペースかによって違ってきます。レースが動くのは間違いなく30km以降ですが、そこまで頑張っていきたいですね。
Q.外国勢では誰をマークしますか。
尾方 やはり、4分台の記録を持つコリル選手と、6分台のロティチ選手がいますから、その2人をマークします。あとは、臨機応変に対応していきたい。
大崎 強い外国人選手がたくさんいます。でも、レースが始まってみないと何ともわからない部分もあるので、レースを見て、展開を見て、変えていきます。
清水 僕もレースの流れを見て、誰をマークするか決めていきたいと思います。
Q.世界選手権代表をどのくらい意識していますか。また、前回のマラソンの自己評価と、それによってトレーニングで何を課題としてきましたか。
尾方 世界選手権は狙っています。ただ狙っているだけでなく、メダルを目標にやっていますから、福岡ではメダルを狙えるような走りをしたい。前回のレースは1年前で、自分としては良くなかった。準備期間を1年間取れましたから、トラックなどにも積極的に出て、スピード面を質を上げてやってきました。それを、今回生かしたいですね。
大崎 今回の目標の1つが、世界選手権代表になることです。前回の東京のレースは、自分なりに自信になっています。課題は順位、勝負という面だと感じました。1位と2位とでは、まったく違うと思い知らされました。最後に強い選手になりたいですね。重点を置いたのは、マラソンをいかに楽に走れるか、ということ。(シーズン)前半はトラックに出て、スピードが付け、後半は持久力アップに取り組んで、このレースに備えました。
清水 僕は(すでに3回出場して)世界選手権はそんなに意識していません。それよりも、きっちりとマラソンを走りきることを考えています。前回の東京は、20kmで先頭集団から離されてしまって、ちょっとダラダラした走りになってしまいました。今回は大崎と一緒にやって、いい練習ができたと思います。離れても粘るレースをしたい。
Q.尾方選手は「42.195kmものにしている」と、坂口泰監督が評価されいますが、ご本人はどうお考えですか。
尾方 それは、監督が言いすぎていると思います。まだまだ力不足です。徐々に、そうなって行ければいいと思っています。
Q.動きも滑らかになったということですが、意識してなったのか、練習の過程で自然とそうなったのか。
尾方 レースや練習をこなす過程で、きつくてもいかに余裕を持てるかを考えて取り組んできました。まだ、完全じゃありませんが、感覚はわかる動きになってきたと思います。
Q.オリンピックを逃し、世界選手権のメダルを狙う意気込みが、どのくらいのもか、上手く言うことはできますか。
尾方 この場で言ってもいいのですが、自分としては走って、それを見せたいと思います。
Q.昨年は、勝てるレースを逃したと?
尾方 調子は良かったのに、手堅く走ろうと考えすぎてしまいました。周りに合わせすぎてしまったんですね。自分の走りができれば、自分が行けると思ったところで行けていたら、違う展開になったと思います。
ペースも決定
会見後、日本陸連からペースメーカーの設定タイムが公表された。
5km:15分00秒〜05秒
30km:1時間30分20秒〜40秒
を目安とするという。当日の気象状況を判断して、変更することもあるという。
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