2003/3/10 陸連理事会
沢木強化委員長記者会見の
アテネ五輪選考に関する部分の質疑応答
Q.アテネ五輪のマラソン選考では、世界選手権でやったようなタイムと順位の基準(選考レース2時間09分59秒以内の記録で日本人トップなら内定)を設けないのですか。
沢木委員長 そういった基準は出しません。それをやったら混乱が大きくなる。どうしても直近のイメージが強くなるので、それを排除したい(※3月の選考時期のレースで活躍した選手の印象が強くなって、基準を満たしていなくても世論が味方するという意味か???)。具体的には設けません。
Q.それは、世界選手権で五輪代表1人が決まる、決まらないに関わらずですか。
沢木委員長 世界選手権で決まろうが、決まるまいが、設けません。
Q.一般種目の選手は必ず、日本選手権に出ないといけないということですか。
沢木委員長 それはケースバイケースです。例えば、室伏広治が日本選手権を欠場しても(選考基準一般種目Bに当てはまれば)選ぶことができる。A標準の選手が日本選手権で優勝すれば決まります。
Q.今日、発表された以上の基準を今後設けることは?
沢木委員長 このあとはもう、設けません。あとはJOCからの枠の関係でどうなるか、です。
Q.マラソンは世界選手権選考と比べ、わかりにくくなったのでは?
沢木委員長 世界選手権は5人枠があって、選考レースが3〜4。オリンピックは3人枠で選考レースが3〜4。そこで苦慮はしました。選考レースが2であるなら、(世界選手権のような)明快な線が出せたかもしれないが。
Q.世界選手権で誰も該当せず、3レースで3人を選ぶことになっても?
沢木委員長 設けません。準備期間の問題もあるし、選手の好みも尊重したい。
Q.世界選手権の代表は、日本選手権後の追加もあり得ますか。
沢木委員長 当然、あります。世界選手権までかなり時間があるのが、その理由です。
Q.アテネ五輪選考も、日本選手権後の追加はあり得ますか。
沢木委員長 JOCからの枠の中で判断することになります。なにぶん、人を相手とすることですから、アクシデントもあります。柔軟に考えていきたい。1つ言えるのは、一昨年の世界選手権は上手くいった、昨年のアジア大会は失敗したという点です。
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