2003/9/27 全日本実業団
小坂田が吉田に1秒11差
アジア選手権では自己新の57秒61
「夫と2人でオリンピックに出場したい」

成績は岡山陸協

 女子400 mHは日本記録(55秒89)保持者の吉田真希子(FSGカレッジリーグ)が57秒01の大会新で優勝。小坂田美恵(チムニー大宮)が58秒12の2位。その差は1秒11で、小坂田の昨年3月の出産以後、2人の差が最も小さいレースとなった。かと思ったが、5月の東日本実業団が57秒68と58秒78で1秒10差だった。
 それはともかく、小坂田は直前のアジア選手権で57秒61を記録。01年に出した57秒83の自己記録を更新して日本歴代3位に進出した。もちろん、既婚選手&出産経験選手の日本最高記録。
「フィリピンで自己新が出たのは嬉しかったですけど、このタイムでは吉田真希子さんに勝つのは無理。もうちょっと(記録的に)詰めておきたかったです。私の目標はあくまで、オリンピックに出場すること。旦那(小坂田淳)はまた別の目標があると思いますが、私は2人で一緒に出ることが目標です」
 あとで小坂田に話を聞くと、「美恵はいつ練習しているのか、というくらいなんです。面と向かって言ったことはないけど、すごいと思う」と、以下のような説明をしてくれた。
 小坂田夫妻はどちらかが子供の面倒を見ないといけないため、夫人が練習に行くのは夫の帰宅後。午後の5時半から6時頃だという。それでいて、7時にはもうグラウンドにはいない(ウェイトの場所に行っていることもあるらしい)。
「(あれだけのレベルなのに)専業主婦をやらせてしまって、申し訳ないです。家では競技の話はほとんどしないのですが、“自己新おめでとう”と言いたいですよ」
 直接、言ってあげてください。


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