2003/9/1 世界選手権メダリスト3選手が会見
@末續慎吾
「レース内容は思い出せないんです」
「3日経ってみるとまだ何か欲しいものがある気もします」
「4×100 mRを見るときは複雑でした」

Q.(質問不詳)
末續 あまり眠れないんですよ。いろいろ考えてしまって。どうしても、レース内容が思い出せないんです。
Q.ビデオは?
末續 見ましたが、アングルがよくなくて、ちょっとわかりにくいんです。
Q.“なんば”はできていましたか?
末續 それも覚えていないんですよ。できていたと、(高野)先生は言っておられましたが。
Q.そのあたりを無意識にできるような練習をしてきた?
末續 たがが外れるような練習を何回かしてきましたので。
Q.痛みは?
末續 走ることはできませんが、3日経ってジョッグまではできますし、大きく痛むことはありません。
Q.今季のこのあとは?
末續 回復は早いと思うので、試合に出たい。今季はまだ、5試合にしか出ていないんです。試合に出たい気分です。
Q.出るとしたら100 m?
末續 200 mはもういいです。100 mは今回、僕の中では2番目の種目でしたが、できれば記録の面を望みたい。
Q.メダルを取って、新たに見えたものがありますか。
末續 そのときは満足しましたが、3日経つと、まだ何か欲しいものがある気もします。今は余韻に浸っていたいですけど、冬期練習前になるとそれが出てくると思います。
Q.今回、4本しか走れなかったことは?
末續 反省すべきなのか、これでいいのか…。反省すべきことだと思いますが、あれだけ練習して4本でこういう状態になるのが…。最後の最後まで走ることを検討しましたが、バトンがつながらない可能性を考えると、出られなかった。少々の痛みなら走りましたが、そういうものじゃなかったと思います。やるべきことは全て、夜中までかけてやったのですが。
Q.日本選手権のときとは違った?
末續 日本選手権は走れる違和感でした。今回は完全に痛みです。3本終わったときには前触れはなく、決勝でいきなり来ました。もしかすると、決勝前は興奮していて気づかなかったのかもしれません。
Q.アメリカの2選手(カペルとパットン)が、アジア選手を意識する発言をしていましたが。
末續 そう思わせるためにやっているんです。今後はちょっと、日本人もなめられずに世界大会をやれると思います。
Q.アテネ五輪の代表に決まりましたが。
末續 決まったといっても、内定というのはしっくりきません。ちゃんと(来年の)日本選手権に合わせたいですね。
Q.アテネで200 mともう1種目、頑張るとしたら?
末續 総合力として見てもらいたいのは4×100 mRです。今回、走れなかったですし。
Q.ナンバーカードを持って会場に入ってくれた選手もいました。
末續 どうにか、その場に置いてほしかったんです。
Q.春先には「欲張りなので100 mも200 mも」と話していましたが、その辺の気持ちは?
末續 勝負、勝負とずっと考えていたら、欲張りではダメだと。今回、100 m、200 m、4×100 mRと出ているタフな選手もいました。走りきれないようでは、課題が残ったと言わざるを得ません。
Q.どんな気持ちで4×100 mRを見ていましたか。
末續 複雑でした。キチンと見られなかったです。信用はしていましたが、即席チームでもあったわけで、申し訳ない気持ちもあって、すごく複雑でした。見ているときは、立ち上がって応援していました。
Q.日本ではヒーロー扱いだそうですが。
末續 本人にその自覚がまったくないですね。とにかく母親のもとに帰りたい。帰国して忙しいらしいのですが、そのあとですね。
Q.スケジュールは?
末續 分刻みらしいです。
Q.表彰を待っている間は?
末續 手の震えを止めていました。
Q.パリで何をやったと言っていいのか。
末續 ことの重大さに気づいてないみたいで、これから考えたいですね。ファイナリスト、そしてメダリストを春先から目標にしていましたが、まさか本当に実現するとは思っていなかったので…。
Q.“伊東越え”をやった気持ちには?
末續 それは永遠のテーマなんでしょう。そういうもののような気がしています。競技を終えたときに、どう思うか。色んな意味で永遠のテーマなんです。


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