2003/8/29 世界選手権7日目
レース2日前の女子マラソン2選手への個別取材
野口みずき
「落ち着いて行きます。とか言っておいて、行っちゃうかもしれませんが」

「ここまで長かったような、早かったような。パリに来て1日目は暑くて夜も少し眠れませんでしたが、ここ2〜3日は涼しくて、一安心です。
 レース展開はその日にならないとわかりませんが、雨が降っても、それほど気になりません。いつも通りのレースをします。いつも通りというと、先頭を走ることになってしまいますが、様子を見ながら落ち着いた走りをします。ハーフのとき勢いに乗って先頭に出てしまいますが、マラソンは途中で何が起きるかわかりません。30km以降をどう勢いに乗せられるか、怖い部分もあるので、落ち着いて行きます。とか言っておいて、行っちゃうかもしれませんが。勝負所は30kmくらいでしょうかね。
 練習の設定タイムはクリアしました。でも、監督も言ったように、ここまで準備ができても、当日どうなるかは、なんとも言えません。サンモリッツは景色のいいところですが、トレーニングは辛かったですね。距離走の後のダメージとか。40km走は6回くらい。間隔を短くしてやりました。5kmのインターバルは泣きながら走ったこともありました。今は、早く走りたいですね」

千葉真子
「大阪の時よりも、少しスピード練習ができていたのかな」

「(本人に任せるといっても)大事な練習の時は監督に見てもらって、あとは私もある程度経験していますので、信頼してもらってやっています。私、○○に行って来まーすと言って、1人で走ってきます。不安にはなりませんよ。大事なところではちゃんと見てもらっていますから。見てもらうときはいつも、励ましてもらっています。選手の意見を聞きながら、話し合いながらやってくれます。押しつけではなくて、選手の意見を大事にしてくれます。そういうところも、やりやすかったですね。(高橋尚子さんとは)分けて練習をやっていたみたいです。朝と夕方とか、かぶっていませんね。(その方がお互いにメリットがあると)監督が考えているようです。
 大阪の時よりも、少しスピード練習ができていたのかな。ボルダーでです。展開は、今、何を言ってもレースがどうなるかわかりません。そのときになって、合わせるしかありません。石畳はちょっと、バランスが取りにくいですね。蹴り返しがうまくできないというか、前に進みにくい感じがします。アップダウンはあまり気にしていませんが、後半脚に来たときに小さいのがあると」


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