2003/8/25 世界選手権第3日
室伏、銅メダル獲得後のコメント
「周りの人たちに助けてもらったことに感謝したい」

Q.なんとか、メダルまで来られましたね。
室伏 そうですね。やることをやって、なんとかですね。そして何よりも、ケガというアクシデントがありましたが、周りの人たちがすごく助けてくれて、そのことに感謝したいです。本当にたくさんの人が心配してくれたので、できる限りのことをやろうと、自分を奮い立たせてくれました。
Q.80m台の記録については?
室伏 ベストを尽くすことをいつも心がけています。記録というのはコンディションによって変わってくるもの。大事なのは、常にベストを尽くすことです。
Q.右ひじの痛みは?
室伏 回復していますね。もう少し練習を積めたらな、というのもありましたが、さらに頑張らないといけない、という気持ちを強くしました。自分だけで競技をしているわけではないですから。サポートが大切なんですね。ケガに対応してくれた方たち、会社(ミズノ)、練習させてもらっている中京大、それにコーチである父。見えないところで応援してくれた全ての方に感謝したいと思います。これからもご迷惑をかけると思いますが、選手でいるうちはわがままを言わせてもらうことになるでしょう。
Q.アテネ五輪代表に内定しましたが?
室伏 それが収穫ですね。ちょっと嬉しいですね。でも、アテネ五輪ではさらにみんな、いい記録を出してくるでしょう。今日の優勝記録以上をみんな、狙ってくると思います。今年は84m以上が、(自分を含め)3人も出ていますから。

室伏コーチ・コメント
「今の状態でよく銅メダルを取ったし、銅メダルよりも80mを投げたことに意義がある」

「やっぱり1カ月のうち、本当に練習できたのが1カ月しかないのが大きかった。そのなかで80mを投げられたのはよかった。それだけ力が付いてきたということ。普通なら優勝も狙えただけに、多少は残念ではあるが、今持っている全部の力は出せたと思う。
 15日、16日の段階では、まったく無理だと思った。腰とひじをやって、ひじよりも腰の方がまずいなと、心配した。3週間は動かさないように(医者から)言われたが、10日間で治って、またすぐに(ひじを)ケガした。うまく引っかかれば82m以上行く可能性もあると思ったが、完全な状態のときと比べたら、2〜3mは悪いだろう。その状況でよく銅メダルを取ったし、銅メダルよりも80mを投げたことに意義がある。これからの成長につながるでしょう。誉めてやるというより……(聞き取れず)。
(試合中に指示したことは)細かいことは観客が多くて難しかったが、回転半径が小さくなっていることの指摘と、リズムの取り方について。
(サークルは)一見、滑るように思えるサークルだが、ひっかかるような感じがあると言っていた。シューズと合わなかったようだ」


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