2003/3/10 陸連理事会
世界選手権マラソン代表決定
沢木強化委員長の記者会見から抜粋

世界選手権代表選考について
「男女の4人目は、選考レースで(自動的に内定した3選手を除く)記録最上位の清水康次と千葉真子が決定した。男子の5人目は佐藤敦之と五十嵐範暁が俎上に上った。コースの難易度を考えると、(五十嵐の東京と佐藤のびわ湖では)若干の違いがあるが、前後半のタイム差、スプリットタイム、レースの流れにどう対応できたかで、佐藤となった。前のランナーにどのくらい離されたかも、選考ポイントとなった。五十嵐は前と離されたことがマイナス材料。選考レースでの、(佐藤の)8分台という記録の重みがある。とにかく、違うレースを比較して決めるのは大変だと感じた。
 女子の5人目を坂本直子と小崎まりという、同じ土俵(大阪)で走った選手が議論の対象となったのは、坂本が初マラソンだったから(小崎も初マラソンだが、坂本が若いというニュアンス)。過去に何人か初マラソンで選考されて大きな大会に出たが、いい結果が出ていない。将来を心配する意見が出た。だが、同じチームの松岡が先に選ばれていて、負担が軽くなるだろうと判断した。坂本が(5人中)一番いい記録を持っているとプレッシャーになっただろうが。あとは、報道の皆さんに、プレッシャーのかかる報道の仕方を控えていただければと。
 補欠選手と交代するかどうかは、7月31日までに判断する」

高橋尚子、土佐礼子、渋井陽子が入らなかったことについて
「超トップ選手への優遇ができなかったのか、という意見も理事会で出ました。(5人と)複数の選手が出る大会では、そういうことも検討していく。高橋尚子や室伏広治をこういう大会に、早い段階で決めていいという意見も出た」

夏対策について
「私自身の意見では、7・8・9月のレースを一度経験しておくことは、有森裕子の例を出すまでもなく、有益だと思っている。パリの次にはアテネがあるという捉え方をしてほしい。科学委員会との提携は、積極的にやる方針を打ち出している。そういうことは積極的にインフォームしていきたい。それをやらないと、夏場は乗り切れない」


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