2003/8/4 ミズノ壮行会
室伏と記者団との一問一答
「(84m86を投げて)何かが変わったということはありません。気持ちの面でゆとりを持って臨むことが大切です」
Q.帰国後、世界選手権に向けての練習など、どうなんでしょう?
室伏 疲れをとりながらやっています。パリの世界選手権っていうのもありますが、練習を普段通りにやっています。気持ちの面でゆとりを持って臨むことが大切です。その辺が重要だと思います。
Q.1カ月を切って、気持ちの高ぶりは?
室伏 まあ、そうですね。楽しみにしています。
Q.エドモントンの1カ月前と比べて、気持ちの面で違いがありますか。
室伏 それは、覚えていませんね。普段と一緒です。パリに向けてどういう状態になっても、頑張りたいと思ってやっています。それだけですね。
Q.サンドニのサークル対策はしていますか。
室伏 していません。ヨーロッパのサークルはどこもいいですから。
Q.84m86を投げて、変わった点はありますか。
室伏 急に何かが変わったということはありません。投げた前後の違いはないですね。
Q.時間が経って、なぜあの記録が投げられたのか、わかった点はありますか。
室伏 いろんな条件が揃ったからでしょう。今の自分を見つめて、その後の自分を見つめていくことが重要です。
Q.記録を出したことで、ゆとりが出てきましたか。
室伏 ないとは言わないですけど、他の選手も投げてきています。1人が記録を出すと、みんな出します。そういうものです。オレにも投げられると。
Q.ベラルーシ選手権で83m64を投げたティホンと一緒の試合に出たことは?
室伏 ありますよ。彼はすごく上手ですね。投げ方がいいですよ。本番でもいい記録を出してくると思います。勝負強さも持っています。ソビエト式の投げ方ですね。セディフというよりも、クリムあたり以降の。ハンマーを走らす能力があると思います。
Q.今後20日間の過ごし方は?
室伏 調子を整えるということです。これまでやってきたことを振り返って、確認して臨みます。
Q.前回銀メダルをとって、逆に今回が大変になったということですが。
室伏 今回は、前回メダルを取ったことで、前回よりも気づくことが多いんです。こういうことに気をつけて取り組まないといけない、こういう練習をしないといけないと。準備あっての試合ですから。気をつけなければいけないことが、前回よりも多くなっています。より準備ができるわけですが、その分、神経を使わなければいけないですから、大変になりました。
Q.リスト1位で安心できるというわけではないと。
室伏 試合をしないで、金メダルをもらえるわけではありませんから。現地に行ってからいかに、日本にいるときのペースでできるのかが大切です。周りから助けていただくことも、多くなると思いますね。
Q.エドモントンで金メダルを逃したことから、今回、生かさないといけないことは?
室伏 エドモントンで投げたときのことよりも、現状を考えないといけません。エドモントンのときとは環境も違いますから。
Q.末續選手の取り組み方とか、どう思われますか。
室伏 日本の短距離界に革命を起こす選手ですからね。まだ大学を卒業したばかりで、将来がありますが、大事に行って欲しいと思います。長く活躍して欲しいですからねら。感覚は鋭そうです。自分の走り方を確立しているから、あれだけのタイムが出せるのでしょう。同じミズノ・トラッククラブで競技ができ、自分にも他の選手にも、いい刺激を与えると思います。そのことが、陸上界の活性化にもつながったらいいですね。
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