2003/7/6 札幌国際ハーフ
レース後の記者会見
「去年は悔しい思いをしましたが、2位になってみると…」(原)
「朝練習のつもりで臨みました」(佐藤)
「上手くスピードにも対応できましたし、思ったより走れました」(尾方)
Q.今日のレースを振り返って。
カーニー 去年からこの大会の新記録を出したかったが、昨日の天気予報で暑くなることを知って、優勝することに絞りました。
デレバ 素晴らしいレースだったと思います。この大会に向けてのトレーニングは厳しいものを積んできましたが、自然をコントロールすることはできません。気象コンディションは大変でした。でも、最後は、神が私を導いてくれました。世界選手権へ、いいステップになったと思います。これからまた、世界選手権に向けてトレーニングをしていきます。
Q.男子と一緒のレースは走りやすいのか、走りにくいのか、どちらでしょう。
デレバ 確かに、混合レースは近くに選手がいて交錯したり、足を踏まれたりして大変ですが、ペース的には影響はありません。
Q.原さんはレースを振り返ってどうですか。2位でしたし、記録的にも1時間9分台ですが。
原 去年のこの大会は高仲さん(高仲未来恵・京セラ)が2位で、自分はまったく走れず(14位・1時間12分08秒)、すごく悔しい思いをしました。今年は3位以内に入ってみせると、目標を立てていましたが、実際に2位になってみると、ビックリしたのと嬉しい気持ちと…。世界のトップのデレバ(ケニア)さんやシモン(ルーマニア)さんとレースができたことも嬉しかったです。今日2位になれたことで、お世話になった監督や高校の先生たちに、少しは恩返しができたかなと思います。
Q.今日の後半もすごかったし、深川のロングディスタンスでもペースが落ちたところで先頭に立つなどされていましたが、練習などで特に意識されていますか。
原 ハーフでも1万mでも、途中で離れると追いつくのがきついと実感していました。そこを乗り越えれば何とかなる、とも感じていましたから。
Q.今日はどこが一番きつかったですか。
原 最後の上りと、その前に10kmくらいでどうしても付いていけず、そこが一番きつかったです。(高仲さんから離れたのは後半を考えたからではなく)いっぱいいっぱいでした。
Q.今後は、どんなウェイトの置き方でやっていきますか。
原 今年度中に一度はマラソンをやってみたい。それに向けて1万mやハーフで記録をもっと安定させて、自信をつけてそれに臨みたいです。
Q.佐藤選手は、坂口監督からフルマラソンをやる感覚でハーフを走るように言われていたそうですが、どうでしたか。
佐藤 マラソンを意識して、気持ちが熱くなりすぎないように冷まして、そして、堅くならないように意識しました。朝練習がいつも60分くらいなので、朝練習のつもりで臨んだんです。
15km過ぎからペースが上がって付いていけなかったのは反省点です。でも、そこまで追い込む練習はやっていないので、やっていないことは試合でも出ないだけのこと。苦しくなったところで体を動かす練習は、これからです。
上りは苦になりませんでした。ボルダーには岩だらけだったり、不整地のコースもあって、それに比べると今日の坂は大したことはありません。パリの路面は硬いので、それに向けた脚づくりもこれからの課題です。今後は網走のジェットコースターのようなコースで、脚づくりをして、そこにスピードを加えていきます。7月の練習がしっかりできれば、表彰台も見えてきます。
Q.尾方選手にも同じ質問ですが。
尾方 予定通り、思っていた通りに走れたのでよかったと思います。調整しないでこの大会に出ましたが、その状態で速いペースに、いかに楽に対応できるかを課題としていました。5kmは暑かったせいか速くなくて、その分、余裕がありました。力を使わず集団について、上手く走れたと思います。カーニー(トヨタ自動車)に行かれたところはきつかったですけど。最後に佐藤を抜ければもう少し満足できたかもしれません。
Q.質問不詳
尾方 この大会は練習の一環。練習ではレースペースでは走りませんから、この大会が6月にやってきた練習の締めという位置づけです。上手くスピードにも対応できましたし、思ったより走れました。暑かったので疲れが心配ですが、上手く疲れをとって、質の高い練習をしていきたい。
Q.6月は一番距離を踏まないといけない時期で、その流れで今日の走りは2人ともすごかったと思うのですが、6月にはどのくらいの距離を走り込まれたのでしょうか。
佐藤 28日間で1200kmです。ガチガチにやったのではなく、余裕を持ってやりました。ときどき寝坊もして、(自分としては)余裕を持てていたのかなと思います。
尾方 僕も1200kmくらいですね。
Q.質問不詳
尾方 質の高いスピード練習はしていませんでしたが、スタミナで3分ペースで押せると思っていました。ペースを上げられるときつさがありましたが、なんとか対応もできました。
Q.カーニー選手は自信があったとのことですが、カギカ選手も調子が良さそうで、不安とかありませんでしたか。
カーニー この前まで菅平で合宿をして、スパートなどもしっかりできていました。10km過ぎから自信がありました。先頭を引っ張っても大丈夫だと自信がありました。ケニア陸連からこの大会に優勝したら、世界ハーフ(10月4日・ビラモア=ポルトガル)の代表になれると聞いています。それが次の目標になります。
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