2003/1/26 大阪国際女子マラソン
レース後の野口&坂本の合同会見
藤田監督コメントも

Q.今の気持ちは?
野口 嬉しいです。そのひと言です。
Q.給水の失敗は、動揺しましたか。
野口 動揺は、ありました。ちょっといらついてしまいました。目標通りに優勝できたのは、ずっと団子で(集団が崩れず)ハイペースで行けて、焦りはありましたが、最後は坂本さんとデッドヒートになったことで頑張れたのだと思います。
Q.初マラソン日本最高はいつ意識されましたか。
坂本 ぜんぜんわかっていなくて、最後200 mで知りました。初めてなんでどのくらいで走れるのかまったくわからず、皆さんの胸を借りようとだけ考えていました。ラスト200 mで、これは頑張らなければと。
Q.30km地点でスパートしたのは?
坂本 調子がよかったわけじゃありません。監督から、それまではジョッグで30kmからがレースだと言われていました。知り合いの方に「行けーーっ」っと言われて、これは行かないといけないと、行きました。そのままズルズル下がるのもあれだったので、出ておくかと。
Q.坂本さんにスパートされたときは?
野口 ちょっときつかったですね。
Q.トラック勝負も?
野口 覚悟しました。
Q.トラック勝負でも自信があった?
野口 どうですかね。スピードはちょっと、自信ないし…。
Q.37kmで1回、仕掛けて付かれましたが。
野口 やっぱり、付かれたと思いました。坂本ちゃんも強いし、調子がいいと感じていましたから。これくらいのスパートだったら付かれるだろうな、って。
Q.坂本さんは、走っているときどんなことを?
坂本 ハーフまではすごく余裕があって、応援の人たちを見ることもできました。私はスピードがないですけど、マラソンのペースなら走っれるなって。トラックやハーフよりも楽しかったです。
Q.野口さんとのデッドヒートでは?
坂本 昆明で一緒だったんですが、私の練習よりはるかに走られていたみたいで…。でも、30kmではちょっときつそうだったので、私もきつかったですけど、行ってみようと。結局、引き離せなくて、逆に引き離されてしまいましたけど。
Q.次のレースではどんな目標で?
坂本 いいイメージができたので、次は記録や順位を狙っていきたいと思います。

グローバリー・藤田信之監督コメント
「野口の(エドモントンの)1万m代表は青天の霹靂でした。真木(和・元日本記録保持者)の頃でも1万mでは世界と戦うのが難しかったのに、それより悪いタイムで10年後に行っても戦えまへんわ。外人選手には手も足も出ません。その点、マラソンなら可能性はあります。
 練習は同じことをやります、ベースとしては。もうちょっと、スピードの切り換えに対応できる練習を入れないといけないかな。世界ハーフでも、ちょっとの坂であっと行かれたら付けませんでした。
 世界選手権の時期を考えたら、暑さ対策は課題になります。練習をどこでやるか…。バルセロナやアトランタ五輪と同じように、給水対策も考えないといけません。ウェアやシューズは、他の人たちが考えてくれると思うんで。早朝のレースですが、後半は暑くなるでしょう。本人はそんなに苦手意識はないと思います。ローカルなレースですが、士別や網走のハーフを夏に走っています。(他の季節と)変わらない走りをしていますから。
 レース展開がよかったということもありますが、これまでの練習で2時間21分台の国内最高記録が出ました。今までやってきたことに(練習で)乗せることはできるし、スピードもこれ以上無理というわけではない。同じ練習でも、組み合わせ次第で伸びると思います」


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