2003/1/24 大阪国際女子マラソン
合同記者会見 その2
<個々の質問>
「昆明では、すごく走ったというよりも、精神的にすごく鍛えました」(田中)
「シカゴが終わって少し、練習方法を変えました」(千葉)
「2度目は、試されるレースになってきます」(野口)
「自信の根拠は周りの言葉だけ」(山中)



Q.(キプラガトに)優勝した去年と比べて、体調はどうですか。
キプラガト 去年も大変よかったので、それと比べると同じくらいです。
Q.ケニアにトレーニングキャンプを設けられているそうですが、若い選手はどうでしょうか。
キプラガト 将来が約束された選手がいます。20歳のジェーン・キプタは2年前に3000mを8分45秒で、それも高地で走りましたし、去年の暮れには10kmを31分40秒で走りました。今回の大阪でデビューするはずだったキャロリン・クワンバイは1週間前に病気になってしまって果たせませんでしたが、将来有望です。そういった選手が8人はいます。
Q.(野口に)上半身下半身とも、ウエイトトレーニングをよくやってらっしゃいますが、ウエイトで新しく加わったメニューや、その他練習の変化はありますか。
野口 ウエイトはいつも通りで特別変えていません。走る方は、名古屋のときよりもスピード、量ともにアップしました。
Q.(山中に)コースを走られたそうですが、何を感じましたか。
山中 15kmから35kmの、大阪城の周囲をジョッグしただけなんですが、少しアップダウンがあると感じました。でも、上手くリズムを作っていけば、飽きないコースかなと思います。大学駅伝で走ったコースなので、精神的には慣れています。不安はありません。
Q.浅利さんの話が参考になっている?
山中 今回の話に限らず、選手の気持ちをすごくわかってくださっています。アメリカ合宿からよく話をしてもらいましたし、試走の時も各ポイントで声を掛けてもらえて、すごくありがたかったんです。
Q.(野口に)初マラソンの名古屋の経験は、どういったポイントに生かされていますか。
野口 2度目は、試されるレースになってきます。2度目は難しいと言われていますが、前回よりも速いペースを意識してトレーニングしてきました。前回よりはいいはずです。
Q.(千葉に)1年半前の北海道マラソン優勝時と比べて、どんな状態ですか。
千葉 北海道は、練習がほとんどできていない状態でした。昨年のシカゴも思ったように走れませんでしたが、シカゴが終わって少し、練習方法を変えて、ちょっと余裕を持って練習することで、まずまずの調子で来ることができました。
Q.(田中に)初マラソンの印象と、今回どこを強化してきた、気持ちの変化などを聞かせてください。
田中 初マラソンはとにかくきつかったです。想像していたよりもきつくて、そのことしか覚えていません。強化してきたことは、初マラソンでまだまだ自分が甘いこと、精神的な弱さを感じたので、昆明では、すごく走ったというよりも、精神的にすごく鍛えました。
Q.(山中に)トップレベルのマラソンは初めてですが、マラソンについてどのようなイメージを持っていますか。それと、自信の裏付けとしては、何があるんでしょうか。
山中 マラソンは2度、完走を目標に走りました。目標が完走だっただけに、楽しく走ることができました。怖いというイメージは持っていません。2時間23分を口にできる自信は、練習をいい状態で積めてきたからです。私は(マラソンは)何もわからない状態で、監督に付いて一からやってきただけですから、自信の根拠は周りの言葉だけです。監督からの言葉を頼りに、自信を付けてきました。
Q.ラドクリフ選手が2時間17分台の世界最高記録を出しましたが、はるか彼方の記録なのか、1年後、2年後、3年後に出せる記録なのか、その辺の感覚をお聞かせください。
千葉 仰るとおり、今の時点でははるか彼方の記録で、全然、見えていません。明後日、少しでも迫ることができれば、見えてくるかもしれません。
野口 とてつもない記録で、出せるのかどうかなんて、わかりません。でも、1年2年と少しずつステップアップして、目標にしていけたらいいと思っています。
山中 明後日のレースを走ってみないと、自分の今の力もわかりません。2時間17分台はすごいな、と思いますが、将来的には、2時間20分は切りたいですね。


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