2003/6/6 日本選手権
男子200 m予選で好タイム続出
末續は流して20秒58
「明日も今日くらいの風なら、日本記録は狙える」(高野コーチ)
宮崎もA標準突破


 1組目は末續慎吾(ミズノ)が20秒58でトップ。2組目は宮崎久が20秒53(+0.6)の自己新で、世界選手権A標準も突破。2位の大前祐介(早大)が20秒60、3位の松田亮(広島経大)も20秒62とB標準を突破した。4位の高平慎士(順大)も20秒80の自己新・ジュニア歴代4位で、3組2着+2の「+2」はこの組から出た。
 3組は吉野達郎(東海大)がトップで、2度目のB標準突破となる20秒67(+0.2)。関東インカレ2冠の新井智之(筑波大)が20秒82の自己新で、エドモントン世界選手権準決勝進出の藤本俊之(富士通)が3位。決勝に駒を進められなかった。
「今日は200 mの風でした」とある選手が口にしたように、バックストレート側からホームストレート側に風が吹き、なおかつホームストレートは若干の追い。予選3組で12人が20秒台を記録したのは史上初。12人のうち6人が自己新だった。

宮崎久のコメント
「目標は切りましたが、いやー、きつかった。調整で走らなさすぎましたし、祖母が急逝して先週の土曜日から月曜日まで、実家に帰っていたり…。
 今季は大阪まで、自分のイメージと実際が違いすぎていました。
(決勝は)2位に入ったら(代表も)あるのかなー、ないのかなー」

高野進コーチのコメント
「(末續に関しては)今日は20秒5〜6で楽に走ればいいかな、と思っていた。彼の感覚では5〜6割でしょう。1回アクセルを踏んで、直線は流したという感じで。
(ここで末續から電話が入る)
 水濠から少し上げて、コーナーを出て流したということです。決勝は0.5秒くらい縮まるようなことを言っていました。
 調整は、今回は万全を期しました。今日の予選が刺激となって、体の状態は明日がよくなるはずです。明日の2本目がちょうどいいのでは、と思います。明日、今日と同じくらいの風なら、日本記録くらいは意識していけるでしょう。
(2位争いは)混戦でしょうね。今日、宮崎がA標準を切りましたが、大前君や松田君もよさそうです。吉野も含め、混戦になると思います。
 リレーのことを考えたら、100 mの結果もありますが、コーナーでもA標準を破るくらいの走りをしてほしい。3人ともA標準を破ってもらいたい」


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