2003/3/8 名古屋国際女子マラソン
前日共同記者会見
「日本選手に離されないように」(ボガチェワ)
「2月からは満足のできる練習。自己新記録を」(大南敬)
「高地から降りてきても完治していないし、スピードが戻っていません」(岡本)
「スピードの土台を確認してきた。それがマラソンに結びつけられるか」(橋本)

Q.現在の調子と、どのような練習をしてきたのか、そしてその感想もお聞かせください。
ボガチェワ アメリカのフロリダでトレーニングをし、かなり集中して仕上げてきました。それ以前に、高地トレーニングもこなしています。体調は良好ですし、問題点は特にありません。いい記録をと願っています。
大南敬美 調子は、いい状態です。今回は1月1日から2カ月間、昆明でトレーニングをしてきました。1月中は故障があったり体調を崩したりして、いい練習ができませんでしたが、2月に入って調子が上がり、満足のいく練習ができました。
岡本治子 現在の調子は…走ってみないとわかりませんが、いい状態とは思えないです。故障をしていていたので、練習が本格化したのが1月にアルバカーキに行ってから。48日間行っていましたが、足が完治していなくて、騙し騙しというか、足と相談しながらやってきました。満足のいく練習はできませんでしたが、それでも、走れる状態にまで回復したことに感謝をして、明日は頑張りたいと思います。
橋本康子 現在の調子は良くも悪くもない感じ。練習過程としては、10月からマラソンに向けて始め、月に1本ロードレースに出ながらやってきました。レース勘を養いつつ、レース後の課題を練習に反映させるのが狙いでした。
Q.どのようなレース運びを考えていますか。また、目標順位とタイムもお聞かせください。
ボガチェワ 明日のレース展開は、日本人選手に離されないように進めたい。皆さん、いい記録を持っているので、一緒に走れるようにしたい。順位とタイムは特に目指しているものはありません。今できる、ベストを尽くすだけです。
大南敬 明日は自分のペースで、リラックスを心がけて走りたいと思います。自己新記録を目標に頑張ります。
岡本 できるだけ先頭集団に長く付けるようにしたいと思います。苦しいときも粘るレースをしたいと思います。タイムは流れに沿ったものになると思いますが、最低でも2時間26分は切りたいです。
橋本 タイム、順位は設定していません。当日の天候、体調に合わせて走りたいと思います。
Q.橋本さんに。実質初マラソンのイメージと、ロードレースで生じた課題と、それがどのくらい解決できたかを教えてください。
橋本 実質初と言っても、大学(東女体大)のときの方が距離は踏んでいたと思います。しかし、今のマラソンはスピード化が進んでいるので、スピードを意識してトレーニングをしてきました。月1本ずつハーフと30kmをやって、1本1本記録がよくなってきました(戦績はサミーホームページ参照)。一昨年、5000mでグランプリ年間優勝することができたんですが、そういった成績が土台になって、ロードレースに生きてきています。その辺を確認しながらこなしてきました。それが今回は、マラソンに結びつけられるように、その部分を課題としてきました。それを明日、結果として出せればと思っています。
Q.岡本さんの故障は、具体的にどのくらいの影響があったのでしょうか。
岡本 故障がひどいときは歩いても痛かったので、今は、走れるようになって感謝しています。夏はジョッグもできず、歩いている状態でした。その後、短いジョッグから始めて、日本で練習している間はスピード感覚が戻らないまま。本格化したのは高地に行ってからなので、どういう状態なのか正直、わかりませんでした。48日間行っていましたが、(日本に)降りてきても完治していなくて、スピードも戻っていません。でも、監督と、調子が戻らないのなら実力で走ろうと、話し合いました。本当は、大阪に間に合えば出るつもりでした。
Q.夏以降、淡路島女子駅伝に出ていたのは知っているのですが、それ以外は試合に出てらっしゃいませんでした。いつから、どこが悪かったのですか。
岡本 左の足底筋膜炎で、夏以前から痛みはありました。いつも走っていたら治るので、今回も大げさに考えていなくて、6月にはヨーロッパ遠征にも行きました。それで歩くのも痛くなって、“これはダメだ”と治療に専念しました。冬の駅伝とマラソンに向けて取り組むしかないと。
Q.大阪で同僚の小崎(まり・ノーリツ)さんが好走して2時間23分台を初マラソンで出したことは
岡本 普通のマラソン練習を考えたらやっていないと思いますが、いつもの小崎よりもやっていました。見えないところで努力をしているのも感じられましたし。毎日、コツコツやっていたことが、身について残るだろうと思っていました。
Q.橋本さんの大学時代のマラソンというのは?
橋本 大学3年の時のユニバーシアード選考レースでもあった、第1回の学生選手権マラソンです。
Q.大南さんは明日、最初からガーっと行くこともあり得ますか。
大南敬 走り始めてみないとわかりませんが、自分の感覚を大事にして、レースの流れに乗って走りたいと思います。
Q.タイムだけを追いかける形になったとき、20数km残っていても、1人で走りきる自信はありますか。
大南敬 昆明の練習はずっと1人でしたから、1人で走るのは慣れています。1人でタイムを追うことになっても、できると思っています。
Q.過去、高橋尚子さん以外は2時間25分以上かかっているわけですが、1人で走ってどのくらいのタイムで行けると思いますか。
大南敬 明日の天候、体調でどうなるのかわかりませんが、自分としては自己新を目標に練習してきました。自己ベスト更新を目標に走ります。


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